H77チップセット用のIntel RSTはWindows 10でも使える

こんにちは!不可思議絵の具です。
タイトルで内容全てになっちゃうのですが…(^^;

5年位前にファイルサーバーを組んで以来ずっと使っています。
マザーボードはH77チップセットの「ASRock H77 Pro4/MVP」です。

当時はWindows 8とマザーボード添付のドライバで運用開始しましたが、その後よく考えずにOSを8→8.1→10→10 AU→10 CUと建増し・建増しでグレードアップしていったので、もはや状況把握は不可能…。

整理のためWindows 10をクリーンインストールしました。

その際「インテル・ラピッド・ストレージ・テクノロジー(以下IRST)」のことを調査したので、まとめておきます。

もくじ(押すと各章に飛ぶ)

IRSTはMicrosoft製ドライバより安定しており、性能が高い

Windows 10をクリーンインストールするとSATAドライバはMicrosoft製の「標準 SATA AHCI コントローラー(storahci)」になります。

Microsoft製ドライバでも全然使えるんですが、プチフリ等の問題があるようです(通称:LPM問題)。

参照 Windows 10 Anniversary Updateを適用後、短時間のフリーズが頻発する件(なおたこブログ)

参照 storahciの件、直りました(MRU Weblog Zone.)

参照 Windows 10 Anniversary – freezing/pausing(Microsoft Community)

 

また、私は「IRSTはソフトウェアRAIDを組むために必要なもの」という認識でいましたが、単体ドライブで使ってもIRSTの方が性能が良いとのことでした。

よって、「色々な意味でハード性能を活かすには、やはりメーカー純正のドライバ(IRST)の方が良い」と判断し、IRSTをインストールすることにしました。

H77チップセット用のIRSTが使えるのはV12.xまで

このページでIRSTをダウンロードできますが、単純に最新版をダウンロードすれば良いという訳にはいきません。

H77チップセットに使えるのはV12.xまでです。
(この記事を書いている時点ではV15.xまであります)

私の場合はV12.9.0.1001をダウンロードしました。

 

V13.x以上はインストーラーで未対応と弾かれてしまいます

Readme上は動作対象なんですが、マニュアルの誤りのようです。

 

海外でも「マニュアルに書いてることと違うじゃねえか」とブチ切れてる人がいました。

メーカーサポート掲示板の回答が事務的で、技術的にズレてて、しかも解決案が結局出てこないのは何処の国も一緒のようです(^_^;

H77チップセット用のIRSTはWindows10でも使える

Readme上、V12.xの対応OSはWindows 8までですが、Windows 10でも使えます。

インストールすると「標準 SATA AHCI コントローラー」が「Intel(R) 7 Series/C216 Chipset Family SATA AHCI Controller」に変化します。

デバイスマネージャーの種類別で見たとき
デバイスマネージャーの種類別で見たとき
デバイスマネージャー 接続別
デバイスマネージャーの接続別で見たとき

ベンチマーク結果

実際にIRSTのインストール前後でベンチマークを取りました。
結論から言うと、前評判のとおりMicrosoft製ドライバよりもIRSTの方が性能が良かったです。

測定条件は下記になります。

ドライブ名 タイプ 接続状態 フォーマット
Cドライブ SSD SATA直結 NTFS
Dドライブ HDD 記憶域スペース(6台) 双方向ミラー/ReFS
Eドライブ HDD 記憶域スペース(6台) パリティ/ReFS

※記憶域スペース内の一部HDDはIRSTの制御下に無い
(ASMedia製 ASM1061とMarvell製 88SE9128に跨っている)

Cドライブ(SSD/SATA直結)の計測結果

Microsoft製 IRST
Cドライブ_標準ドライバ Cドライブ_RST

全体的に性能向上しました。
ネットの評判通り、IRSTの方が性能が良いようです。

Seq Q32T1(シーケンシャルRead)が伸びないのはドライブ単体の性能限界と思われます。

Dドライブ(記憶域/双方向ミラー)の計測結果

Dドライブ_標準ドライバ
Microsoft製
Dドライブ_RST
IRST

記憶域スペースの双方向ミラーは「RAID1」相当です。

4K(ランダムアクセス)が悲惨なことになっていますが、実用上は困っていません。

特にWrite性能が向上しています。

Eドライブ(記憶域/パリティ)の計測結果

Eドライブ_標準ドライバ
Microsoft製
Eドライブ_RST
IRST

記憶域スペースのパリティは「RAID5」相当です。

やはり、Write性能の向上が目立ちます。

まとめ

以上、

  • Microsoft製ドライバ(storahci)よりはIntel製ドライバ(IRST)の方が性能が良い
  • H77チップセット用のIRSTが使えるのはV12.xまで
  • H77チップセット用のIRSTの対応OSはWindows 8と表記されているが、実はWindows10でも使える

というお話でした。

 

最後にブログらしく個人の感想…いいかな?

スゥ…!

 

おい、インテルさんよ!
お宅の商品名は、いちいちクソ長ったらしくて紛らわしいんだよ!

「インテル® ラピッド・ストレージ・テクノロジー」
「インテル® スマート・コネクト・テクノロジー」
「インテル® ラピッド・スタート・テクノロジー」
「インテル® スマート・レスポンス・テクノロジー」

…ってどれが何だか分かんねーよ!
スマートな名前付けろよ!

®®®そんなにテクノロジーを主張したいんかよッ!®®®

Webサイトもツール画面も超絶ダサくて見にくいしよぉ!
どこに何があるかよく分からんし!

消費者向いた、ちゃんとした広報マン雇えよな!

 

はぁ~スッキリ! では(^o^)/

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