アクセス解析パッケージ - efStat
この説明書ではログビューア、efStat について説明します。
efStat パッケージの中枢部分です。
fstat.cgi をテキストエディタで開いて下さい。
設定は大きく分けて
という4つのブロックに分かれています。
このうち、「表示オプション」と「表の足切り設定」に関しては『ログ単体表示モード』でのみ有効です。
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本プログラムは文字コード「UTF-8 BOM無し」を想定しており、誤りがあると正常動作しません。
ファイルを編集する場合は文字コードを「UTF-8 BOM無し」として保存することを忘れないでください。
FTPアップロードの際は「アスキーモード」で「文字コードを変換せず」又は「UTF-8 BOM無しに変換」と指定してください。 |
fstat.cgi の一行目のPerlへのパスををお使いのプロバイダに合わせて書き換えます。
もし、perlのパスが /usr/bin/perl だったら、
と書き換えて下さい。 頭の#!は消してはいけません。
ログファイルを格納したディレクトリの名前を入力します。 (デフォルトは
log )
ただし、ログ用ディレクトリは efStat をインストールしたディレクトリの中(配下)になければなりません。
配布したままの状態で運用するならばデフォルトの log のままでOKですが、もし、他の名前のディレクトリに置いた場合はその名前に変更して下さい。
なくても構いませんが、「サイト内移動分析」機能を有効にするためには必要です。
(「サイト内移動分析」で、お客さんがどのページからどのページに移動したのかが分かるようになります)
ココを空欄にしていると正常動作しません。
興味のない人も、適当に何かを埋めておいて下さい。
「する(1)」にすると、パスワードの入力無しには解析ができないようになります。 (解除の仕方は後述)
また、そのパスワードもココで設定します。
いくら長くても構わないとは思いますが(試していない)、長くても精々10文字程度の英数字を指定して下さい。
! | この「パスワード」は、あくまで気休め程度の物です。
暗号化などの保護は全くされません。 詳しい人間にかかれば見破るのは簡単でしょう。 絶対に他のプログラム・サービス(プロバイダ認証等)のパスワードと同じ物を使ってはいけません。 |
ここで指定した特定のURLは、参照元統計において指定した文字列に変換されます。
この「URLまとめ機能」は、efStatに登録されていないサーチエンジンや、リンク集系CGIからのリンクが多いページに向いています。
似たようなURLが表の殆どを占めて困っている方は是非試してみて下さい。
(仲良しのページを登録するだけでも楽しそうですよね)
という書式で追加・修正して下さい。
変換させたいURL文字列 を含むURLが統計に含まれているとき、
変換後の文字列 に変換されます。
例えば、
と指定したとします。 このとき、
などのURLは全て 有限工房 としてまとめ上げられます。 太字・イタリック の部分が一致しているのがお分かりでしょうか?
しかし、その弊害として
http://www.goo.ne.jp/cgi-bin/redirect?URL=https://ygkb.jp/&OPT=IE5のような、全く関係ないURLも 有限工房 の一つとして数えられてしまいます。 (ま、こういう事は滅多にありませんが)
これを逆手に取ると
[ 'tbookmark.cgi', 'TBookmarkから' ], # TBookmarkからのアクセスを全てまとめる
[ '.2ch.net.', '2chから' ], # *.2ch.netからのアクセスを全てまとめる
のような事ができます。
その他のコツとしては、
…ってな所でしょうか。 トライ&エラーで色々と試してみて下さい。
(※ここでの指定は「ログ単体表示モード」でのみ有効です)
リンクを無効にすると生ログや参照元解析の部分でアドレスがハイパーリンクではなく、ただの文字になります。
参照元を確認したい時はそのアドレスをコピーし、ブラウザのウインドウを新たに開き、URL
入力欄に先ほどコピーしたアドレスを張り付けて下さい。
これで、efStat の存在を知られることなく参照元のページを覗けます。
まあ、リンクを有効にしていても、その飛びたいURLの上で右クリックし、「リンクの場所をコピー」( Netscape Navigator の場合)すれば同じ事なのですが。
また、副作用として出力されるHTMLファイルの容量がかなり削減されます。
少しでも表示を軽くしたい方は「しない」を試してみましょう。
「どうにもこうにも表示が重い! 責任者出てこい!」という場合は、このオプションをオンにすることで表示が高速化します(厳密には出力されるHTMLのサイズが縮まる)。
ただし、表に色が付かなくなります(真っ白な表示になります)。
ログが大きければ大きいほど効果が大きくなります。
グラフを表示させないとかなり表示が早くなるはずです。(HTMLのサイズがかなり縮みます)
グラフが無意味に思えたら、思い切って表示を切ってみましょう。
(※ここでの指定は「ログ単体表示モード」でのみ有効です)
おまけ。 どこかにCPUのベンチマークを取れるようになるオプションがあります。
これは自分の開発のためにあるモノですが、自分のマシンに飽きたらず、プロバイダのマシンの処理速度まで計ってしまいたいスピード狂の方はどうぞ(笑)
ちなみにウチ (Pentium-133 / 48MB / FreeBSD 2.2.7R / jperl5 / ユーザ1人) だと、
です。 あなたのプロバイダのサーバの強さはどうでしょう?(笑)
オンにすると結果表示の一番下、コピーライトの直ぐ上に計算に掛かった時間が表示されます。
efCount取扱説明書にログファイルの作り方が書いてありますので、そちらを参考にして下さい。
次節からは既にログファイルがあり、記録されているものとして話を進めてゆきます。
【書式】
fstat.cgi?logfile&m=0&d=t&PASS=abc
logfile | ログファイルの名前 |
m | 動作モードの指定 (Execute Mode) 指定無し(省略)で一括表示。 m=0で生ログのみ表示。 m=1でログの解析結果のみ表示。 |
d | 解析する範囲の指定 (Day) 指定無し(省略)で全て表示。 d=tで本日分のみ表示。 d=yで昨日分のみ表示。 |
PASS | パスワードの指定 (PASSword) (※大文字であることに注意して下さい) パスワードを設定している場合、必ずこのオプションを付けなければなりません。 |
ブラウザのURL入力欄に
http://???/~username/cgi-bin/fstat/fstat.cgiと入力してみて下さい。
(ページのあるサーバが ??? で、あなたのユーザ名が username、cgi-bin というディレクトリの中に fstat を置いている場合)
メニュー画面は表示されましたか?(多少時間がかかる場合があります)
表示されたらそのまま調子に乗って次節へ進みましょう。
表示されなかったら…原因を追及していきましょう。 (クリックすると「トラブルシューティング」の項目に飛びます)
上の例のように、何もオプションを付けずに起動するとメニュー画面が表示されます。
このメニュー画面を使ってログを表示させる場合、全てのログに対して集計を行います。
メニュー画面から全てのオプションを指定できるようになっています。 貴方のお好みに調整して下さい。
オプション項目の詳細に関しては、【プログラム側の設定】を参照して下さい。
なお、これらの指定はクッキーに保存されますので、何度も指定し直す手間はありません。
パスワードを入力し(設定で「パスワード制限」を有効にした場合)、表示させる項目をラジオボタン()等で指定したら、 ボタンを押して下さい。
なお、パスワードは一度入力すれば当分の間覚えてくれると思いますので、何度も打ち直す必要はありません。
集計には時間がかかります。 なかなか画面が切り替わらなくても、ボタンを連打しないで下さい。
プログラムが多重に起動し、サーバに負担をかけるばかりか、結果表示も逆に遅れます。
このモードではログを一つだけ選んで集計します。
普段はトップページの状況だけ分かれば十分ですからね。
ブラウザのURL入力欄に
http://???/~username/cgi-bin/fstat/fstat.cgi?logfileと入力してみて下さい。 ハテナマークと logfile というのがくっつきましたね。
logfile は貴方が【ログファイルの準備】で作ったログファイル名を指定して下さい。
上の例では ??? というプロバイダにてあなたが
username というアカウント名を取得し、 cgi-bin
というディレクトリの中に efStat をインストールしているということになります。
ちなみに、上記指定では拡張子はありませんが、efStat
のログファイルには「 .log 」という拡張子が必須です。
ログファイルを作成する際には注意して下さいね。
さて、集計結果は表示されましたでしょうか?
表示されなかったら…原因を追及していきましょう。 (→「トラブルシューティング」)
さて、このままでも十分使えるのですが、ログが大きくなってくると画面表示が重くなってきて辛くなってくることもあると思います。
そういうときは、
http://???/~username/cgi-bin/fstat/fstat.cgi?logfile&m=0
(最後に &(アンド/アンパサンド)m=0(ゼロ)
がくっついた)
と指定すると、生ログしか表示しません(生ログ表示モード)。
http://???/~username/cgi-bin/fstat/fstat.cgi?logfile&m=1
(最後に &m=1 がくっついた)
と指定すると、解析・分析結果しか表示しません(解析結果表示モード)。
「今日の分の解析結果だけを表示させたい」、「昨日の分の解析結果だけを表示させたい」という場合がありますよね。
そういうときは、
http://???/~username/cgi-bin/fstat/fstat.cgi?logfile&d=t
と指定すると、本日分しか表示しません。
http://???/~username/cgi-bin/fstat/fstat.cgi?logfile&d=y
と指定すると、昨日分しか表示しません。
なお、解析範囲を指定した場合、カウント数集計の中では時間帯別集計のみ結果が反映されます。
パスワードを設定している場合には、さらにオプションの追加が必要になります。
http://???/~username/cgi-bin/fstat/fstat.cgi?logfile&PASS=abc
abcの部分はあなたが設定した任意のパスワードです。 無論、
http://???/~username/cgi-bin/fstat/fstat.cgi?logfile&m=1&d=t&PASS=abc
こういう合わせ技もできます。
! | ログ単体モードはGETメソッドを利用しています。 パスワードを入力した状態で解析結果を表示させ、その中のリンクから他のページへ飛ぶと、相手側ページで参照元を記録している場合、パスワードが分かってしまいます。 パスワードを指定している方は十分に注意して下さい。 なお、POSTメソッドを利用した「ログ一括表示モード」ではこの問題はありません。 |
ここまで上手く行った人は、自分が一番使う状態をブックマークとして登録しておくと良いでしょう。
対象ログファイル 現在表示しているログファイルの名前です。
調査期間 解析した範囲を表しています。
指定された範囲の中で、一番古いログから一番新しいログまで。
総ヒット数 そのままですね。
アクセス数目安 規定のアクセス数(最大ログ保存数)に達するまでに何日かかるのかを大まかに予測します。
ログに実際に記録されている内容を、人間が見やすいように整形して表示させます。
ここで実際の人の動きを調べます。 (踏んだカウント、訪問時刻、利用ホストなどから推測)
ある時間帯に、のべ何人お客さんが来たか。
「サイト計」で、サイト全体の時間別集計となります。
ある曜日に、のべ何人お客さんが来たか。
「あ、水、木は中だるみで疲れてネットやらないんだな~」とか分析できます(笑)
「サイト計」で、サイト全体の曜日別集計となります。
一日に何人お客さんが来たか。 過去一週間+1日までを記録します。
「0日前」は本日を表します。
「7日前」は先週の同じ曜日を表します。 参考データといったところでしょうか。
「ページ計」の欄で一週間+1日の訪問者数、「サイト計」で一日にサイト全体で何人の人が来たかという事が分かります。
週何人お客さんが来たか。 過去5週前まで記録します。
「0週前」は今週を表します。
「5週前」は一ヶ月前の同じ週(分かりにくいな)を表します。 増減の参考にして下さい。
プログラムの都合上、日曜,月曜,~,土曜の一週間を「一週」とするのではなく、1月1日から数えた「通算週」で計算しています。 そこをお忘れなきよう。 (よって、日別集計の行の合計とは変わってきます)
一月に何人お客さんが来たか。 1~12月、一年間かけて記録します(笑)
「サイト計」で、サイト全体の月別集計となります。
一般に、客の立場から見て面白いサイトというのはこの数値が右肩上がりになって行く傾向があります。
多分、あなたのページを見た人が他の人に勧めたりするんでしょうね。
逆に、ずっと横這いのサイトは固定層には支持されていますが、新規客が見に来てもその殆どがイチゲンさんで、サイトの内容がパンチに欠けるのかも知れません(内輪向けサイトでないとするならば)。
一年にに何人お客さんが来たか。 過去五年間まで保存しています。
「サイト計」で、サイト全体の月別集計となります。
ページの総ヒット数の順位です。
ページの実質的な人気の順位になります。
「サンプル総数」から、サイト全体で、のべ何人お客さんが来たかの目安が分かります。
ページの月間での順位です。
「サンプル総数」から、サイト全体で今月、何人お客さんが来たかの目安が分かります。
ページの週間での順位です。
「サンプル総数」から、サイト全体で今週、何人お客さんが来たかの目安が分かります。
ページの当日での順位です。
「サンプル総数」から、サイト全体で今日、何人お客さんが来たかの目安が分かります。
上記生ログから参照元部分のみを抜き出し、回数を数えて順位にしたものです。
どのページのリンクが一番の上得意様か分かります。
ただし、efStat に登録されているサーチエンジンや自サイト内からの移動は除外されます。
まとめたいURLを指定している場合、条件に一致したURLは
[User] 変換後の文字列
という形で表されます。
自分のサイト内のどのページからどのページへ移動したのか、という統計を取っています。
例えば、お客さんが illust.html というページのハイパーリンクから
melody.html に飛んだ場合、
「illust.html >> melody」
という風に表記されます。
ただし、ここで言う melody.html などの被リンク先では
fcount.cgi でログを取っている必要があります。
(お客さんが illust.html から mellody.html
に飛んだという情報は、 melody.html を調べないと分からないため)
また、melodyの方はあくまでログファイルの名称ですので、melodyと書かれていても実際のHTMLファイルは
nekomimi.html の事かも知れません:-)
index.html などが最後に付くURLの場合はそれが省略され、単に「/」と表示されます。
例えば、「http://www.hoge.com/~fuka/」や「http://www.hoge.com/~fuka/index.html」は「/」と、
「http://www.hoge.com/~fuka/link/」や「http://www.hoge.com/~fuka/link/index.html」は「link/」と表記されます。
『「自サイト内→自サイト内」のカウント』の、『全体』に対する割合が高ければ高いほど、お客さんがサイト内を積極的にうろうろしてくれている、色々と見て回ってくれている、という指標になります。
ただ、あまり割合が高いのも考え物かも(^_^;
お客さんがどのサーチエンジンを使って来たのかの統計です。
「サーチエンジンから」の割合が多ければ多いほど、客の新陳代謝が激しい、つまり飛び込みの客が多いという指標になります。
お客さんがサーチエンジンを使ったときに入力したキーワードの統計です。
皆さん、かなり露骨なキーワードで攻めてくることが見て取れます(笑)
「サンプル総数」が「サーチエンジンから」に満たない場合が多々あります。
これは、登録されたサーチエンジンから来たことは認識できたのですが、キーワードが取得できなかったり、客がキーワードを知られたくないため(?)にサーチエンジンのリダイレクタを使ったりした場合にこういった状況になります。
(特にInfoWeb Searchなどは殆どがゴミデータだったりエンコードできないデータだったりするので結構切り捨ててます)
上記生ログからホスト名部分のみを抜き出し、回数を数えて順位にしたものです。
どのプロバイダの人が何回来ているか、ひいては常連さんが何回くらい来ているかの目安になります。
お客さんの国籍の統計を取っています。
ホスト名が取得できなかったものについては「ドメイン判別できず」という表記になります。
『[警告] IP記録無し』という表記があったら要注意です。
何らかの方法でIPを隠蔽したり、TELNETなどでカウンタを直接動かしたりするとこうなります。
ま、クラックしたあと、置いてあるスクリプトをわざわざ実行してみる人は居ないような気がしますが…。
現在、
が登録されています。
各県に所属するネットワークに関してはローマ字表記で県名が書かれていると思います。
上記生ログからブラウザ(エージェント- Agent)名部分のみを抜き出し、回数を数えて順位にしたものです。
有名なエージェントに関してはある程度注釈が付いています。
「[R] ○○」という注釈が付いているエージェントはロボットです。 主にサーチエンジンのロボットだと思われます。
Internet Explorer同士のバージョンの統計です。
スタイルシートやJavascript、ブラウザ依存タグを使うときの参考にして下さい。
ブラウザ名から判断できる分だけでお客さんの使用しているOSの統計を取ります。
JAVAScriptをかまして取得しているわけではないので、どうしても不正確ですが、まあ、困らない程度の誤差でしょう。
画面横幅・縦幅・色深度(最大同時発色数)を全てひっくるめた上での統計です。
お客さんがどういう画面環境でページを見ているのかが分かります。
画面横幅・縦幅のみを取りだした統計です。
純粋に、どれくらいのサイズでページを作ればいいのかという参考に使って下さい。
色深度のみを取りだした統計です。
画像などを取り扱う場合、どれくらいの色数の画像を使って良いのかを調べるときに使って下さい。
パソコンのカタログなどを見てご存じの方は多いと思いますが、最大同時発色数は
2 の n 乗で表現されます。 まっ、CGをやっている人には釈迦に説法かな(^x^; |
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プログラムは正常に動作していますが、ログファイル側に何か問題があるようです。
jacode.pl の場所の指定が違っています。 変更不可の場所にある設定を弄りませんでしたか?
そんな事はしていないゾ、という場合、lib ディレクトリの中に
jacode.pl が本当に無いかもしれません。
何らかの原因により、プログラム自体が起動できませんでした。
以下の点をチェックして下さい。
「総合説明書」を参照して下さい。
動作設定の時など、大切な文字(行の最後の ; や、文字を括る ' ")まで削除したりしていませんか?
さくらインターネットなどでは、CGIにこの制限を課しているそうです。