こんにちは。不可思議絵の具です。
SerposcopeをUbuntu Linux 16.04 Serverにインストールする方法を紹介します。
Serposcopeはキーワードに対して自分のサイトが何位にランクインしているか調査する無償ツールです。
今まで順位チェックにはWindowsのGRC 無料版を使っていましたが、無料枠が一杯になってしまいましたので、とりあえず登録枠無制限のSerposcopeを試して、使い勝手がイマイチだったらGRCのライセンスを買おうと思っています。
対応OS
Windows版とUbuntu(Debian)版はインストーラーが準備されています。
SerposcopeはJavaで作られているので他のOS(macOS等)でも手作業でインストールできます。
自分はWindowsを使っているのでWindows版でも良いのですが、順位チェックを一日中回したいので年中立ち上げっぱなしのLinuxサーバー機に入れることにしました。
以降、Ubuntu版のインストール手順を説明します。
Ubuntuのインストール
「まずはUbuntuのインストール」という方は下記記事を参考にして、sshログインできる状態まで持っていってください。
Java(JRE)のインストール
Serposcopeの実行にはJava(JRE) 1.8以降が必要です。
Ubuntu Serverをインストールした直後はJavaがインストールされていないのでJavaパッケージをインストールします。
参考 インストールされていない場合の表示:
fuka@serpo:~$ java -version
プログラム 'java' は以下のパッケージで見つかりました:
* default-jre
* gcj-5-jre-headless
* openjdk-8-jre-headless
* gcj-4.8-jre-headless
* gcj-4.9-jre-headless
* openjdk-9-jre-headless
次の操作を試してください: sudo apt install 【選択したパッケージ】
参考 インストールされている場合の表示:
admin@localhost:~$ java -version
java version "1.8.0_66"
software-properties-common
パッケージのインストール
この後の手順でadd-apt-repository
コマンドが必要になるので、それが含まれているsoftware-properties-common
パッケージをインストールします。
sudo apt-get -y install software-properties-common
fuka@serpo:~$ sudo apt-get -y install software-properties-common
[sudo] fuka のパスワード:
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
以下の追加パッケージがインストールされます:
python3-software-properties
以下のパッケージはアップグレードされます:
python3-software-properties software-properties-common
アップグレード: 2 個、新規インストール: 0 個、削除: 0 個、保留: 121 個。
29.4 kB のアーカイブを取得する必要があります。
:
(略)
:
man-db (2.7.5-1) のトリガを処理しています ...
dbus (1.10.6-1ubuntu3) のトリガを処理しています ...
python3-software-properties (0.96.20.5) を設定しています ...
software-properties-common (0.96.20.5) を設定しています ...
リポジトリの追加
JRE 1.8の公式リポジトリを追加します。
sudo add-apt-repository -y ppa:webupd8team/java
fuka@serpo:~$ sudo add-apt-repository -y ppa:webupd8team/java
gpg: 鍵リング「/tmp/tmpe4ir7arv/secring.gpg」ができました
gpg: 鍵リング「/tmp/tmpe4ir7arv/pubring.gpg」ができました
gpg: 鍵EEA14886をhkpからサーバkeyserver.ubuntu.comに要求
gpg: /tmp/tmpe4ir7arv/trustdb.gpg: 信用データベースができました
gpg: 鍵EEA14886: 公開鍵"Launchpad VLC"をインポートしました
gpg: 究極的に信用する鍵が見つかりません
gpg: 処理数の合計: 1
gpg: インポート: 1 (RSA: 1)
OK
fuka@serpo:~$
ローカルリポジトリの更新
JRE 1.8のリポジトリが取り込まれます。
sudo apt-get update
fuka@serpo:~$ sudo apt-get update
(中略)
取得:10 http://ppa.launchpad.net/webupd8team/java/ubuntu xenial/main amd64 Packages [2,860 B]
取得:11 http://ppa.launchpad.net/webupd8team/java/ubuntu xenial/main i386 Packages [2,860 B]
取得:12 http://ppa.launchpad.net/webupd8team/java/ubuntu xenial/main Translation-en [1,260 B]
1,916 kB を 1秒 で取得しました (1,223 kB/s)
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
Javaのインストール
sudo apt-get -y install oracle-java8-installer
2回、ライセンスに同意するか質問される。
┌────────────────────────────┤ oracle-java8-installer を設定しています ├────── │ │
│ Oracle Binary Code License Agreement for the Java SE Platform Products and JavaFX │
│ │
│ │
│ │
│ You MUST agree to the license available in http://java.com/license if you want to use Oracle JDK. │
│ │
│ <了解> │
│ │
└──────────────────────────────────────────────────────────
Enter押下で『了解』。
┌──────────────────────────────┤ oracle-java8-installer を設定しています ├──── │ │
│ In order to install this package, you must accept the license terms, the "Oracle Binary Code License │
│ Agreement for the Java SE Platform Products and JavaFX ". Not accepting will cancel the installation. │
│ │
│ Do you accept the Oracle Binary Code license terms? │
│ │
│ <はい> <いいえ> │
│ │
└──────────────────────────────────────────────────────────
「はい」を選択しEnter押下。
Serposcopeのインストール
ダウンロード
最新版のURLはダウンロードページのダウンロードボタンで確認してください。
wget
コマンドで最新版をダウンロード。
sudo wget https://serposcope.serphacker.com/download/2.6.0/serposcope_2.6.0_all.deb
fuka@serpo:/opt$ sudo wget https://serposcope.serphacker.com/download/2.6.0/serposcope_2.6.0_all.deb
--2017-02-05 00:40:18-- https://serposcope.serphacker.com/download/2.6.0/serposcope_2.6.0_all.deb
serposcope.serphacker.com (serposcope.serphacker.com) をDNSに問いあわせています... 163.172.230.186
serposcope.serphacker.com (serposcope.serphacker.com)|163.172.230.186|:443 に接続しています... 接続しました。
HTTP による接続要求を送信しました、応答を待っています... 200 OK
長さ: 47402560 (45M) [application/octet-stream]
`serposcope_2.6.0_all.deb' に保存中
serposcope_2.6.0_all.deb 100%[==============================================>] 45.21M 88.6KB/s in 6m 23s
2017-02-05 00:46:44 (121 KB/s) - `serposcope_2.6.0_all.deb' へ保存完了 [47402560/47402560]
インストール
sudo dpkg -i serposcope_2.6.0_all.deb
fuka@serpo:/opt$ sudo dpkg -i serposcope_2.6.0_all.deb
以前に未選択のパッケージ serposcope を選択しています。
(データベースを読み込んでいます ... 現在 60177 個のファイルとディレクトリがインストールされています。)
serposcope_2.6.0_all.deb を展開する準備をしています ...
Failed to stop serposcope.service: Unit serposcope.service not loaded.
serposcope (2.6.0) を展開しています...
serposcope (2.6.0) を設定しています ...
グループ `serposcope' (GID 1001) を追加しています...
完了。
システムユーザー `serposcope' (UID 111) を追加しています...
新しいユーザー `serposcope' (UID 111) をグループ `nogroup' に追加しています...
ホームディレクトリ `/var/lib/serposcope' を作成しています...
Failed to start serposcope.service: Unit serposcope.service not found.
systemd (229-4ubuntu7) のトリガを処理しています ...
ureadahead (0.100.0-19) のトリガを処理しています ...
サービス起動
sudo service serposcope start
初ログイン・ユーザー登録
ブラウザで
http://【IPアドレス】:7134/
と打ち込んでSerposcopeの画面を開きます。ポート番号がミソ。
初回ユーザー登録画面が表示されます。
初回ユーザー登録
メールアドレス・パスワードを入力して『Create』ボタンを押下。
初ログイン
改めてメールアドレス・パスワードを入力して『Login』。
初期画面
こんな画面になったらインストール成功。
使い方(他サイト紹介)
使い方は下記サイト様を参照ください。
私もこれから勉強しますwww
まとめ
こういった順位チェックツールはGRC が超が付くほど有名です。
操作が分かりやすくて使いやすいです。
エラーメッセージも丁寧で使い手の疑問を先取りしていたり、作者自身が使い込んで操作性を磨いているのが伝わります。
ただ、結構良いお値段しますので、もう少しSerposcopeで頑張ってみてから本格利用を検討してみようと思っています。
では(^O^)/