こんにちは。不可思議絵の具です。
「Windows 10を買いたい」と思っても、なんか色々と分かりにくいですよね。
- 「後で後悔しないように『Pro』にしといたほうが良いの?」
- 「『DSP』ってなに?」
- 「結局どこが一番安いんだろう?」
いざ調べ始めると、こんなモヤモヤが出てくると思います。
本記事ではWindows 10の購入にあたって押さえておくべき下記3ポイントを解説しています。
- エディション
HomeとProのどちらを買うべきか? - ライセンス
通常版とDSP版のどちらを選ぶべきか? - 購入場所
店頭購入と通販のどちらで買うべきか?
このページを読むだけで、Windows 10の「賢い買い方・選び方」ができるようになります😁
では、各ポイントを解説してゆきます!(^O^)/
2022/04/04追記:
Win 11発売。Win 10からのアップデートも可能
ちょっと、割り込み失礼いたします|ω・`)ノ ヤァ
新OS、Windows 11が2021年10月5日に発売されました。
Windows 11の動作条件を満たすパソコンであれば、Windows 10から無償でアップグレードできます。
(期限は現状未定ですが、いずれ終わることが考えられます)
具体的には、こんな手順を踏みます。
- Win 10購入
- Win 11ダウンロード
- Win 11インストール時にWin 10のキーを入れる
以上です、割り込み失礼しました。
[Home] と [Pro] のどちらを買うべきか?
Windows 10の代表的なエディション(版・種別)には下記2種類あります。
- Windows 10 Home
- Windows 10 Pro
この2つのエディションの違いを説明してゆきます。
エディションの考え方
Windows 10には沢山のエディションがあります。
一般 販売 |
エディション (※) |
対象機器 | 利用者 |
---|---|---|---|
あり | Home | パソコン タブレット |
家庭 |
Pro | 家庭・ 企業 |
||
なし | Pro for Workstations ※公式直販でだけ買える |
企業 | |
Enterprise | 企業 | ||
Education | 教育機関 | ||
Mobile | スマホ | 家庭 | |
Mobile Enterprise | 企業 | ||
IoT Core | 組込機器 | 企業 |
- エディション名の頭に付く「Windows 10」は省略
が、結局のところ小売店で入手できるのは
- 家庭向けのHome
- 企業向けのPro
の2種類と実はシンプルです。
HomeとProの価格差は大体5,000円程度です。
HomeとProの差は最初から付いているアプリや機能の差でしかなく、「Proの方が処理速度が速い」なんてことはありません。
Homeに無いアプリ・機能は別途、代替品を入手できます。
自動車の「グレード」「メーカーオプション」と同じと思えば良いです。
同じ車種ならクルマとしての基本性能(馬力・最高速度など)は一緒ですが、グレードを上げるとエアロパーツやオートエアコンが付いたり、ステアリングがプラスチックから本皮巻きになったりと、パーツが良いものになりますよね?
あれと一緒の考え方です。
繰り返しになりますが、
「Proだと処理速度が速い」とか、
「Proでないと動かないソフトがある」、
というわけではありません。
「メーカーオプションの差」しかありませんので、無理にProを買う必要はありません。
今までWindows XP, 7, 8で「Home」を使っていて何も困っていない(機能が不足していない)なら、Windows 10でも「Home」を選べば良いでしょう。
現状困っていないなら、無理してProを選ぶ必要はありません。
Homeを買うべき人
個人が家庭でパソコンを使う場合は、通常Homeで事足ります。
前述したように今のパソコンがHomeで困っていないなら、Windows 10もHomeで十分です。
Proを買うべき人
ProはHomeに比べて下記7機能が追加されています。
これらの機能差が自分にとって必要であればProを買えばよいです。
項目 | 概要 | |
---|---|---|
1 | リモート デスクトップ (ホスト側) |
他の端末(パソコン / タブレット / スマホ)から、Windows 10 Proのデスクトップ画面に接続する |
2 | Hyper-V | Windows 10 Proの中で「仮想マシン」を作り、他のOS(旧Windows / Linux / MS-DOSなど)を同時実行できる |
3 | ドライブ 暗号化 |
ドライブ全体を暗号化して盗難対策する 代替は『暗号化機能付きの外付けディスク』や『フリーソフト』 |
4 | ドメイン 参加 |
企業内のWindowsドメインに参加できる |
5 | グループ ポリシー 管理 |
ドメインに参加したパソコンの環境設定を中央で一括管理する |
6 | Windows Update for Business |
企業内にあるWindowsの更新を管理する |
7 | Windows 10用 ビジネスストア |
業務アプリの配布など |
Proは「パソコンの一括管理」を軸とした「企業での業務遂行」が主な用途です。
Proを使わないと社内システムを使用できない可能性がありますので、「プレゼン資料の保存」や「日報の登録」などを個人所有パソコンでやりたいと思っている人は、社内のシステム管理者に確認を取ってから決めたほうが良いでしょう。
私は個人利用なので、3~7の機能は不要でしたが、純正品の「リモートデスクトップ」と「Hyper-V」が必要だったのでProを購入しました。
それぞれ、私が必要だった理由を書いておきます。
[通常版] と [DSP版] のどちらを選ぶべきか?
購入するエディションを決めたら、次はライセンス形態を決めます。
ザックリ言うと
- 通常版
買い切り型(Office等普通のパソコンソフトと一緒)
無制限に使える - DSP版
パーツ(パソコン部品)と一緒に買う。それが壊れたら終了
その代わり少し安い
の2種類あります。
通常版とDSP版の比較
まずは通常版とDSP版の違いについて。
違い | 通常版 | DSP版 |
---|---|---|
価格 | 通常 | 若干安い(1~2,000円程度) |
主な 購入元 |
通販 パソコンショップ 家電量販店 |
通販 パソコンショップ - |
買い方 | 単品を購入 | パソコン本体 または パーツとセットで購入 |
インストール メディア |
DVD USBメモリ ダウンロード |
DVD USBメモリ - |
利用期限 | Microsoftがサポート終了を宣言するまで | 一緒に買ったパソコン本体 または パーツの寿命が尽きるまで |
パーツの 制限 |
なし | セット購入したパーツを装着しなければならない |
bit数 | 32bit / 64bit 同梱 どちらも選べる |
32bit / 64bit いずれかを選ぶ |
備考 | 「パッケージ版」とも呼ばれる | 【Delivery Service Partner】の略 |
DSP版の補足
【Delivery Service Partner】の略で、主に自作系のパソコンショップで売られています。
「特定のパソコン本体/パーツとの組み合わせでのみ使用可」という制限の代わりに、少し安いです。
- CPU
- CPUファン
- メモリー
- 内部ストレージ(SSD/HDD)
- 光学ドライブ(CD/DVD/Blu-ray)
- マザーボード、拡張カード(LAN/USBなど)
- ベアボーンキット
このようなパーツとセットで買います。 主に自作パソコン向けのライセンスです。
また、既存のパソコンにストレージや拡張カードを追加する「ついで」の場合にも、ちょうどよいです。
例えばAmazonの場合、LANカードとセット販売しています。
この場合、パソコンを買い替えたら、新しいパソコンにLANカードを挿せば、引き続きWindows 10を使えます。
しかし、
- LANカードが故障
- 新しいパソコンでは規格(差し込み口の形状)が変わり挿せなくなった
など、「LANカードが使用不能」になると、Windows 10もまた、使えなくなります。
Windows 10のライセンスがLANカードに紐付いているからです。
ゆえに、パーツは頑丈で使い回ししやすい物を選ぶことをオススメします。
具体的には可動部分が無く、規格が枯れた「PCI-Express LANカード」「同 USB増設カード」が良いです。
基本的に通常版がオススメ
おおまかに、
- パーツを頻繁に組み替える事が多いなら
▶ 通常版 - 価格の安さを重視し、購入時のパーツ構成のまま変えないつもりなら
▶ DSP版
が向いています。
ただし私は、以下の理由から通常版をおススメします。
- 通常版を買えば、ハードの寿命・入れ替えを気にしなくて良い
パーツとOSの紐付けを気にしなくて良くなる - Windows 10以降、バージョンアップ方針がローリング・リリース(※)に変わり、製品寿命が以前のWindowsに比べて大幅に長くなった。
そのため、パソコン本体を買い替えてもWindows 10を使いまわす可能性が高い - 通常版とDSP版の価格差は以前なら1万円程度だったが、今では1~2千円程度しかない
もはや値引き分の価値を、「リスク」「面倒さ」の方が上回るようになってしまった
(2022/01/31追記)
結局、「永遠にWindows 10が続く」という話はどこかに行ってしまい、Windows 11に代替わりしました。
この記事を読んで「Windows 10は長続きするから買おう!」と決断した方がいたら、申し訳ないです🙇♂️
でも、記事を書いた2017年当時、本当に「Windowsはサービス化する(サブスクになる)」って言われていたんですよ。。。
32bitと64bitのどちらを選ぶか?
DSP版では「32bit版」「64bit版」のいずれかを選んで購入しなければいけません。
(通常版は両方入っています)
そうなるとどちらが良いのか、という話になりますが、「64bit版」は
- メモリーを4GB以上使える
- 起動ディスクに2TB以上のものを使える
という明確なメリットがあるので、よほどの事情(※)がない限りは「64bit版」で良いです。
- 古い周辺機器で32bit版ドライバーしか無い、
古いアプリで32bit版しか動作保証していない など
[店頭購入] と [通販] のどちらで買うべきか?
パッケージ現物を見て買える、店頭購入が基本的にオススメですが、通販に比べると高いです。
仮に通販で買う場合は、以下のような信頼できるサイトで買いましょう。
- Microsoftの直販(ただし定価)
- Amazon
- パソコンショップのサイト
通販は偽物に注意
なぜ現物が良いのかというと、通販は偽物が多いためです。
通販で買う場合は注意が必要です。
これはAmazonの例です。
検索結果の上のほうはAmazonが直接販売しているものですが、下に進むと(値段が安くなっていくと)、素性の良くわからない業者や個人が販売していて、「入れたは良いがライセンス認証出来なかった」などのトラブルがチラホラとレビュー欄に書かれています。
良くあるのはDSP版を売っているパターンです。
商品写真が紙ケースだけのものであればDSP版でまず間違いありません。
前述したようにDSP版はハードとのセット販売品ですから、仮に業者がDVDしか送ってこなかった場合はライセンス違反となり、セットアップ時の認証(アクティベーション)で問題が発生する危険性があります。
あえて通販で買うなら
あえて通販で買うのでしたら、Amazonで「Amazon自身が販売している物」を購入することをオススメします。
マーケットプレイス(Amazon以外の販売者)は危ないので避けましょう。
価格の下に
- この商品は、Amazon.co.jp が販売、発送します。
- Amazon.com Sales, Inc. が販売
といった表記があれば、Amazon自身が販売しています。
楽天やYahoo!ショッピングは、玉石混交様々な店舗が入り乱れており、商品内容の表示も不明瞭なので、あまりオススメしません。
……が、あえて買うとすれば(安いときありますからね(^_^;))、多少高くても聞いたことのある「家電量販店」「パソコン店」から買うことを強くオススメします。
まとめ
以上の内容を短くまとめます。
[Home] と [Pro] のどちらを買うべきか?(エディション)
- エディションは「Home」「Pro」の2種類
- 価格差は5,000円程度
- Homeを買うべき人
▶ 家庭で使う人。今のHomeで困っていない人。 - Proを買うべき人
▶ 会社のシステムにつなぐ人。Microsoft純正の追加機能が必要な人。
[通常版] と [DSP版] のどちらを選ぶべきか?(ライセンス)
- ライセンスには「通常版」「DSP版」がある
- DSP版は「32bit」「64bit」どちらか選ぶ必要アリ
64bitの方が性能が高い。余程の特殊事情がない限り64bitを選ぶ
- DSP版は「32bit」「64bit」どちらか選ぶ必要アリ
- 通常版を買うべき人
▶ パソコン本体を頻繁に買い換える人、パーツを頻繁に組み替える人 - DSP版を買うべき人
▶ パソコン本体を買ったままの状態で使い続ける人で、1円でも安くあげたい人
総合すると以下の理由で「通常版」の「64bit」がおすすめ。
- 通常版とDSP版の価格差は1,000円程度しか無い
- Windows 10は今までのWindowsに比べて製品寿命が長いので、長い目で見ると通常版を買っておいたほうが良い
[店頭購入] と [通販] のどちらで買うべきか?(購入場所)
- 店頭販売またはMicrosoft直販なら、高価だが安全安心
- 通販は安く買えるが偽物が多いので、注意が必要
買うならAmazonが販売する物又はパソコンショップのサイト - 店頭で買うべき人:安全安心を買いたい人
- 通販で買うべき人:安く買いたい人
以上です。
(参考)主要通販サイトでの価格一覧
最後に、主要通販サイトの価格一覧を載せておきます。
価格は2022/03/24時点のものです。
最安値は毎日変動していますので、各リンク先で最新価格を比べてから買うことをおすすめします。
なお、リンク先は記事修正時点での最新バージョンに差し替えておりますが、「敢えて旧バージョンを安く入手したい」ときのため、👇バージョン毎の通販サイト一覧もあります。
Home 通常版
通販サイト | メディア | 税込価格 | 最新価格 |
---|---|---|---|
Microsoft メーカー直販 |
USB コード |
19,360円 | 調べる |
Amazon | USB | 17,207円 | 調べる |
コード | 17,397円 | 調べる | |
楽天 | USB | 17,127円 | 調べる |
Yahoo | USB | 15,250円 | 調べる |
NTT-X Store |
USB | 完売? | 調べる |
LOHACO | USB | 19,360円 | 調べる |
ツクモ | USB | 16,690円 (ズバリ価格) |
調べる |
アーク | USB | 16,690円 | 調べる |
ECカレント | USB | 17,036円 (会員価格) |
調べる |
ヤマダ ウェブコム |
USB | 17,352円 (ポイント還元込) |
調べる |
Home DSP版
メディアはDVDのみ。
ECカレントのセットパーツは128GB SSDで他に比べると割安感強い(他は大体LANカード)。
通販サイト | 税込価格 | 最新価格 |
---|---|---|
Amazon | 16,605円 | 調べる |
楽天 | 15,280円 | 調べる |
Yahoo | 13,770円 | 調べる |
NTT-X Store |
12,480円 | 調べる |
ツクモ | 15,400円 | 調べる |
アーク | 15,767円 | 調べる |
PC4U | 17,430円 | 調べる |
ECカレント | 19,470円 | 調べる |
Pro 通常版
通販サイト | メディア | 税込価格 | 最新価格 |
---|---|---|---|
Microsoft メーカー直販 |
USB コード |
28,380円 | 調べる |
Amazon | USB | 25,800円 | 調べる |
コード | 26,278円 | 調べる | |
楽天 | USB | 24,950円 | 調べる |
Yahoo | USB | 19,780円 | 調べる |
NTT-X Store |
USB | 完売? | 調べる |
ツクモ | USB | 24,467円 (ズバリ価格) |
調べる |
アーク | USB | 22,047円 | 調べる |
ECカレント | USB | 完売? | 調べる |
ヤマダ ウェブコム |
USB | 完売? | 調べる |
Pro DSP版
メディアはDVDのみ。
ECカレントのセットパーツは128GB SSDで他に比べると割安感強い(他は大体LANカード)。
通販サイト | 税込価格 | 最新価格 |
---|---|---|
Amazon | 21,197円 | 調べる |
楽天 | 17,450円 | 調べる |
Yahoo | 16,780円 | 調べる |
NTT-X Store |
16,980円 | 調べる |
ツクモ | 20,130円 | 調べる |
アーク | 21,368円 | 調べる |
PC4U | 22,220円 | 調べる |
ECカレント | 23,870円 | 調べる |
以上、Windows 10の選び方と買い方の説明でした。
では!(^O^)/