SafariのITP機能がアフィリエイトサイトに与える影響は?

(2017/10/30追記)
30日過ぎるとクッキーが保存されなくなる(成果が全く発生しなくなる)という重大な仕様を見落としていましたので全体的に修正しました。

こんにちわ。不可思議絵の具です。

AppleがSafariにITP(Intelligent Tracking Prevention:インテリジェント・トラッキング・プリベンション)という機能を付けたとのこと。

ま、ど~せiPhone絡みの機能やろ?
Apple製品一切使っていない自分にとって、Appleのブラウザーの1機能なんざどうでも良い。

…と思っていたら、何やらコイツのせいでアフィリエイト収益が下がるとか何とか?

オイオイ何してくれてんねん!

当サイトで広告収入を得ている私としては聞き捨てならない事態ですので、調べました。

ITPの影響範囲はかなり広く、

  • 広告収益の減少(アフィリエイター)
  • 広告の効果測定の精度低下(広告配信業者)
  • アクセス解析の測定精度の低下(Webサイト管理者)
  • Webシステムのログインが上手く行かなくなる(一般のシステム開発者)

など様々な方面に影響がありえますが、「アフィリエイターに何が起きるか」に焦点を絞って解説します。

なお、この記事で言う「アフィリエイター」は「Webで広告収入を得ている人全般」を指します。

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ITPって何?

情報ソースとしては開発者のブログが唯一無二でしょう。
英語ですが紹介しておきます。

参考 Intelligent Tracking Prevention(WebKit公式ブログ)

ITPは一言で言うと、Cookie(クッキー)の保存期間を短くする機能です。

Cookieは「検索画面で最後に指定した条件」や「クリックした広告リンク」など、簡単なデータをブラウザに保存する機能です。

Cookieは広告のコンバージョン判定に使われていますが、ITPによってこれら「広告に関するCookie」が①24時間で使用不能になり、②30日後には削除。以後、保存されなくなります。

引用元:Intelligent Tracking Prevention

If the user interacted with example.com the last 24 hours, its cookies will be available when example.com is a third-party. This allows for “Sign in with my X account on Y” login scenarios.

ユーザーがexample.com(※1)で操作して24時間以内は、Cookieは「サードパーティ(第三者によるCookie)」として利用できる。
これは「XサイトのアカウントでYサイトにログインする」といった状況に対応する。

If the user has not interacted with example.com in the last 30 days, example.com website data and cookies are immediately purged and continue to be purged if new data is added.

ユーザーが過去30日間example.com上で操作(※2)をしなかった場合、example.comのWebサイトデータ(※3)とCookieを直ちに削除し、以後新しいデータが追加されようと、引き続き削除する。

(訳注)
(※1)example.com…ここでは広告配信サイトを指す
(※2)タップやスワイプ等の文字通り「サイトを閲覧する操作」を指す。一般に広告配信サイトは広告を第三者のサイトに表示するのみで、操作が行われることはない。
(※3)Webサイトデータ…履歴のことか

引用元:Intelligent Tracking Prevention

つまり、

  1. 直近では成果発生の期間が24時間に減り
  2. いずれは成果発生さえしなくなる

ということになります。
(オイオイオイォィ……!)

この 要らぬお節介 機能はSafari 11以降に搭載されます。
iPhone 8/Xには既に入っており、macOSにも今後のバージョンアップで入るでしょう。

Macだけだと誤差の範囲だと思いますが、iPhoneはシェアが多いので痛いですね。

また、WebKitエンジン自体はオープンソース・ソフトウェアですので、これを使用する他のマイナーブラウザ(WindowsではLunascape、あとはLinux系が主か)がこの機能を搭載する可能性があります。

要するに、どうなるの?

成果報酬型広告では

影響範囲:A8.net、Amazon、楽天、バリューコマース、アクセストレード、afb、もしもアフィリエイトなど

例えば楽天アフィリエイトや一般的なASPのリンクは、クリック後30日の有効期間が設定されていますが、これがクリック後24時間に減ってしまい、それ以降は成果とみなされません。

成果報酬広告に関しては「思い出し買い」「悩んだ末買い」を取りこぼしてしまう結果になるでしょう。

そして、ASP側の対応が何らか為されなければ、いずれは発生もしなくなるでしょう。

クリック報酬型広告では

影響範囲:Google AdSense、MicroAd、Criteoなど

クリック報酬型は、成果地点の敷居の低さを武器に様々なサイトにバナー広告を設置させ、広告面積を確保した上で訪問者に最適化された広告(リターゲティング広告)を表示させるビジネスモデルです。

訪問者が様々なサイトを訪問する中でクリック報酬型広告が表示され、同時に訪問者の行動履歴(嗜好)が広告会社に蓄積されてゆきます。

このデータを基に、「しかるべきタイミング」で訪問者に合った広告を表示します。
これがAdSenseに「気持ち悪いくらい刺さる」広告が表示される理由です。

ITPの影響を受けると、直近では訪問者の行動が24時間しか追跡できなくなります
いずれは30日ルールによって行動履歴の参照・蓄積そのものができなくなります

行動履歴の参照・蓄積ができなくなると広告の精度が落ちます。

つまり、「刺さる広告」が減ることにより、クリック率が低下するでしょう。
(ダメージ第一段階)

クリック率が低下すると共に、精度の高い広告を表示できなくなりますから、広告主から見るとマッチするお客さんが減ります。つまり、広告の費用対効果が悪くなります。

ひいては、広告主は広告出稿を控えたくなるでしょう。

とはいえ、広告は出さない訳には行きませんので、広告費の出し渋り・値下げ圧力が強まる方向に向かうでしょう。

つまり、CPC(クリック単価)の低下につながります。
(ダメージ第二段階)

まとめると、

  • 直近ではクリック率が下がり、
  • ゆくゆくはクリック単価が徐々に低下してゆく

という流れになると考えられます。

どうやって対応するの?
対応を表明しているASP

アフィリエイター側で対応できる事は残念ながら何もありません

抜け道的手法なのか、正攻法なのか。
方法は何であれ、ASP(AdSense含む)に対応してもらうしかありません

対応完了・対応中、何かしらのアクションを表明しているASPは以下のとおりです。

ASP 説明の場所
2017/10/29記入
A8.net
  1. 「スタッフブログ」に10/27付で掲載
  2. 「スタッフブログ」に11/13付で続報
2017/10/29記入
バリューコマース
「プレスリリース」に10/27付で掲載
2017/10/29記入
アクセストレード
「お知らせ」に10/27付で掲載
2017/10/30追記
afb
ログイン後の「お知らせ」に10/27付で掲載
2017/10/30追記
もしもアフィリエイト
ログイン後の「お知らせ」に10/27付で掲載
2017/11/07追記
リンクシェア
11/01にメール並びにお知らせに掲載
2017/11/07追記
TGアフィリエイト
11/02にメール並びにお知らせに掲載
2017/11/07追記
リンケージ
ログイン後の「お知らせ」に11/07付で掲載

何かしら言ってくれるだけで全然違うと思うんですよね。

激動のWeb業界において、こういった時に素早く対応できるか否か(対応力があるか・アフィリエイターの利益を守ろうとしてくれるか)はASP選択の上で重要なポイントになると思います。

まとめ

正直、広告収入を得ている私としては「Appleさん、何してくれちゃってんの」というのが正直な気持ちです。

ただし、プライバシー保護の観点からは、どの企業も成し得なかった英断と言えます。
広告に依存していない企業だからこそできる行動と言えるでしょう。
(そこいくと、Google Chromeにこんな機能は付かないでしょうなあ(^_^;))

ただ……う~ん。
これってアフィリエイターにとって打撃になるんですかね?

確かにAdSenseに関しては少なからず影響がありそうですが、成果報酬型広告って基本的に即決してもらわなければ、まず売れないと思うんですよね。

買う人は何が書かれていても即買うし、買わない人は何日悩んだところで結局買わないでしょう。
買う気になったところで、次に検索した時に自分のサイトに来てくれるとは限らないし。

少なくとも私のサイトでは数字として、それが完全に現れています。

なので、成果報酬型…というか、物販アフィリエイトについては何も影響が無い、あっても誤

差の範囲と私は考えています。

(2017/10/30追記)

広告Cookieと判断されると、30日以降は保存さえされなくなる、という仕様を考えると、こんな悠長な話ではありませんでした。

何としてもASPに対応してもらわなければいけませんね。

アフィリエイターにとっては死活問題ですので、この件に対応する体力のないASPは他に乗り換えるなども検討しなければいけないのではないでしょうか。

(2017/11/16追記)

どのASPの説明も、対応しないと30日以降はCookieが保存されない(発生もしなくなる)点は触れないんだよなぁ…。
対応にそこまで掛からないって事なのか? 事を荒立てたくないからなのか?

自分が開発元ブログの解説を取り違えてるのかなぁ?
うーん……。

アドセンサー・アフィリエイターに幸あれ!

では(^O^)/