(2020/06/03追記)
割り込み失礼しますm(_ _)m
2代目トラックポイントキーボードが販売開始しました。
- 無線版に一本化
(Bluetooth。未搭載機では添付のUSBドングルを利用) - ファンクションキー、PgUp / PgDn キーのスキマ調整
(打ち間違い軽減) - トラックポイント感度向上
(昨今の高解像度化に対応)
などなど、初代の「かゆい所」が丁寧に改善された、意欲的なフルモデルチェンジの模様。
本記事は「初代(旧型)」のレビューなので御注意ください!
とはいえ初代の有線版は、しばらく併売されるようなので
「有線じゃないとダメなんだ!」という方には、まだお役に立てると思います。
以上、割り込み失礼しました!m(_ _)m
こんにちは。 不可思議絵の具です。
「ThinkPad トラックポイント・キーボード」をレビューします。
なお、レビュー内容はUSB接続/日本語配列版(型番:0B47208)となります。
近頃、作業環境向上キャンペーンの一環で、マウス・キーボード・ディスプレイアームなど「入力に関わる部分」をいろいろ試してます。
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そんななか、ノートパソコンにThinkPad X1 CarbonやThinkPad X200sを使っていることもあり、手の位置を変えずにマウス操作できる「トラックポイント」の便利さをデスクトップPCでも得られないかと本機を購入しました。
本機は【USB接続/Bluetooth接続】×【日本語配列/英語配列】の組み合わせで計4種類ありますが、
- 本機を接続するデスクトップPCにBluetoothが搭載されていなかった
- 将来的にKVM / CPU切替器に繋ぐかもしれない
- USB接続は使い回しやすい(汎用性が高い)
といった理由から、USB接続/日本語配列版を選びました。
参考:型番一覧
接続 | 配列 | 型番 | リンク |
---|---|---|---|
USB | 日本語 記事対象 |
0B47208 |
メーカー直販 / Amazon / 楽天 / Yahoo |
英語 | 0B47190 |
メーカー直販 / Amazon / 楽天 / Yahoo | |
Bluetooth | 日本語 | 4Y40U90591 (旧: 0B47181 ) |
|
英語 | 4Y40U90599 (旧: 0B47189 ) |
商品の詳細仕様は下記ページが良いでしょう。
関連ドライバーもダウンロードできます。
参照 ThinkPad トラックポイントキーボー ド – 製品の概要とサービス部品
…ってことで、使っていて感じたことをツラツラと書いていきます。
パッケージ・同梱物・外観
パッケージ
そっけない箱に収められています。
結構いい値段するので、もうちょっと何かほしいなァ(^_^;
同梱物
同梱物は本体・USBケーブル(Type-Aコネクタ)・簡易説明書・保証書とシンプルです。
Bluetooth版も同じ構成で、USBケーブルで充電してから使う形になります。
外観
キーボードのレイアウトは近頃のThinkPadで使われている6段のアイソレーションキーボードそのものです。
ファンクションキーと Home / End キーの間に余白が無いのが少々不満です。
感想
デスクトップPCでトラックポイントが使える希少性
まず、
デスクトップPCでも
トラックポイントを使える
これだけで本機の唯一無二の存在意義なんですよね。
もう、
「Lenovoさん!
こんなニッチな所にワザワザありがとうございます!(最敬礼)」
という感じで、ぶっちゃけ、他の不満点は些細なことです。
デスクトップ向けトラックポイント付きキーボードとしては、沖電気のHMB632Kなども選択肢としてありますが、販売量としては風前の灯火という感じで、トラックポイント付きキーボードの単体を安く手軽に入手できる選択肢は、実質的にLenovoしか無いという状態です。
そして、キーボードの前から一切手を動かさずに済むトラックポイントは、控えめに言ってやはり最高です。
一度これを体感してしまうと、マウスやトラックボールへ腕を動かすのがカッタルくて仕方ありません。
この後、色々細かいケチを付けます……が!
くどいですが、
デスクトップPCで
トラックポイントが使える
この便利さの前には、他は些末なことです。
キーボードのタッチは平凡
キーボードのタッチは、一般的なノートパソコンのソレと一緒です。
すなわち、ストロークは浅く、キータッチも軽い。
(ちなみに、所有しているX1 Carbon 2017より軽い感じがします)
キー配列含め、X1 CarbonやX230以降のキーボード部をそのまま持ってきたような感じです。
ノートパソコンのキーボードとして考えると上質な部類ですが、デスクトップPC用のキーボードとして捉えてしまうと、ちょっと物足りない感じかな?
打鍵音は「タクタクタク…」という感じで静かです。
USBコネクターがグラグラしているのが不安
個体差なのかもしれませんが、キーボード側のMicro-Bコネクターは差込口がグラグラしていて不安です(メス側の奥行きに対して、オス側が長すぎる?)。
コネクター自体がグラついている訳ではないので大丈夫だと思いますが、何というか、値段の割にチープという印象を思わず感じてしまいます。
ドライバーは質素
買った直後の事だったので少々自信がありませんが、キーボードをUSB端子につなぐと、それだけでキーボードとトラックポイントは認識され、使用できました。
Lenovoサイトからダウンロードしたドライバーをインストールすると、タスクバーにアイコンが表示されるようになります。
……と言っても、設定変更項目が全く無いので、入れる意味は弱いですw
ThinkPadみたいに、 Fn と Ctrl を入れ替えるオプションとか付けてくれたら良いのに…。
強いて言うなら、ThinkPadシリーズのようなOSD表示機能が増えます。
ところで、マニュアルには「ドライバーをダウンロードするとキーボードの機能を拡張できる」と書かれたURLがありますが、バージョンが古く、情報源として怪しいです。
参考(怪しい) http://support.lenovo.com/tpkeyboard
製品サポートページの方がドライバを含め最新情報を追っかけれているので、こちらを一次情報源としてブックマークすることをオススメします。
参照 ThinkPad トラックポイントキーボー ド – 製品の概要とサービス部品
ファームウェアもココで配られています。
サイズが小ぶりで扱いやすい
通常のテンキー付きフルサイズキーボードと比べて、サイズが3/5位しかありません。
狭い机に置きやすくなったのでキーボードの横に本を並べて広げ易くなり、かなり具合が良いです。
HHKBまでとは行かないでしょうが、普通に軽くて持ち運べるサイズなので、「いつでもドコでもThinkPadキーボードを」という方にもうってつけです。
なぜか分かりませんが、デスクトップ用ディスプレイの前に小柄なコイツがいると、「仕事できるオーラ」がプンプンしてきますw
その他
キーの入れ替えについて
個人の好みの世界になるので感想には入れませんでしたが、 ← → キーのそばに PgUp と PgDn があるのは、都合が良くありませんでした。
カーソルを左右に動かしたつもりがページスクロールしてしまい、イラっと来ることがあるんですよね。
そこで、フリーソフトの「ChangeKey」を使って【 Home / End 】と【 PgUp / PgDn 】を入れ替えました。
押し間違えても「行頭・行末への移動」なのでダメージ(?)が少ないですし、「← → キーとのペア」という意味では理にかなっているかな、と。
設定画面にキーレイアウトが表示されるので分かりやすく、システムに常駐しないのでお手軽で良いです。
なお、【 Home / End 】と【 PgUp / PgDn 】を入れ替えるには下図のように設定します。
(キー枠が赤くなっている部分に注目してください)
本当は PgUp / PgDn は無効化して、 Fn + Home / End を PgUp / PgDn にしたかった(※)のですが、ChangeKeyでは Fn を認識できないので実現できませんでした。
(※)こういう動きを実現したかった
- 単に PgUp / PgDn を押しても機能しない
- 普段は Home / End として使う
- ページ移動をしたい時は Fn + Home / End で PgUp / PgDn として使う
そもそも、ChangeKeyを始めとするレジストリ内のキーコードを変更するツールでは、 Fn や Ctrl 、 Shift との組み合わせを設定出来ませんでした。
そのような設定にはAutoHotkeyが使えるようですが、設定が面倒臭そうなのでひとまず後回しにしています。
トラックポイントのキャップを交換
最初から付いているキャップは「ソフトドームキャップ(真ん中が凸のタイプ)」で馴染まないので、以前X200sの為に買った「ソフトリムキャップ(真ん中が凹のタイプ)」に交換しました。
まとめ
結構良いお値段する割に
- 化粧箱がショボい
- USB端子がグラつくチープ感
- ドライバーの設定画面が適当
など、ブランド代の比率がお高めな感はありますがw、モノ自体の作りは良いです。
その辺、ThinkPadブランドですから質実剛健さに抜かりはありません。
そして何よりも、希少なトラックポイントキーボードをデスクトップPCでも使えるようにしてくれたLenovoさんに圧倒的感謝、という感じです。
普段の値段はAmazonで6,000円くらいですが(2019/10/28現在)、まれにセールで4,000円台まで値引きされることがあり、そこまで行くなら確実に買いです。
また、4,000円台ならリビング用サブPCにもうってつけですね。
タッチパッド付きキーボードよりコンパクトなので、PC周りが更にスッキリしますよ。
何より、トラックポイントは一度触ったら止められませんからね。
では。トラックポイント信者に幸あれ!(^O^)/