こんにちは。不可思議絵の具です。
Lenovo Thinkpad X1 Carbon 2018(第6世代)の内容がCES 2018で発表されました。
そして、2018/2/9直販開始……。
2017(第5世代)を持っている自分としては、超気になります!
(大した改良じゃありませんように……)
2017ユーザーの目線で2018の変更内容をまとめました。
以降、Lenovo Thinkpad X1 Carbonだと長いので「X1 Carbon」と表記します。
各種ニュースソース
公式サイト
まず、メーカーの公式ページはここですね。
で、公式ティザー動画がこちら。
やだ…(トゥンク) カッコイイ…♥
IT系ニュースサイト
IT系ニュースサイトでは下記のページがよくまとまっていました。
主な変更箇所
で、本題の「X1 Carbon 2017からどこがバージョンアップしたのか」を個人的にインパクトのある順に上げてゆきます。
なお、既存ユーザーが一番気になるであろうサイズ・重量は変化ありません。
筐体デザインはX1 Carbon 2017で一旦の完成に至ったと見て良いでしょうね。
稼働時間が15時間から17.2時間に向上
販売店モデル仕様書によると、稼働時間が従来の15時間から17.2時間に向上していますね。
重量は変わらず、稼働時間が伸びる。
これは嬉しいニュースです。
比率的にもすごい伸びです。
液晶パネルに何か大きな世代交代でもあったのでしょうか?
HDR液晶ディスプレイが選べる
X1 Carbon 2018の最大の目玉が液晶ディスプレイの強化で、HDR版を選べます。
(各ニュースサイトで言うところの「Dolby Vision対応ディスプレイ」というやつ)
輝度は2017の300nitから500nitに向上、Adobe RGBカバー率は100%を達成し、クリエイターレベルの高画質表示に。
MacBookを超意識してますね!
液晶ディスプレイの具体的なラインナップは下記4種類です。(>詳細)
種類 | 解像度 | HDR対応 | ノングレア | タッチ |
---|---|---|---|---|
1 | フルHD IPS (1920×1080) |
✕ | ○ | ✕ |
2 | ✕ | ○ | ○ | |
3 | WQHD IPS (2560×1440) |
✕ | ○ | ✕ |
4 | ○ | ✕ | ✕ |
- タッチ機能は10点マルチタッチ
つまり、HDR画質をゲットしたいなら「WQHDのHDR対応版」をオプションで選択するということになるでしょう。
この動画を観るとHDRディスプレイの美しさがよく分かります。
左がHDRディスプレイ、右が非HDRディスプレイですが、HDRディスプレイのほうが明らかにコントラストが高く、色鮮やかに表示されています(ただし映り込みも強い。後述)。
なお、各ニュースサイトで表現されている「Dolby Vision対応」ですが、Dolby Vision自体は映像コーデックでソフト側の対応も必要なので、常に有効な訳ではありません。
正確には、「HDR対応ディスプレイを選べばDolby Vision対応ソフトが更に美しく楽しめる」といった所ではないでしょうか。
X1 Carbon用のディスプレイドライバがDolby Visionに特別対応し、常にDolby Visionが有効になるなら話は別ですが、現実には「一部の動画プレーヤーソフトでならDolby Vision本来の画質で観れる」といったところに留まると思われます。
既に、Fall Creators Update (1709)からOSレベルで対応していました。
参考 Windows 10 における HDR ビデオのディスプレイ要件 (Microsoft)
参考 Windows 10 の HDR と WCG の色設定 (Microsoft)
HDRはテカりとのトレードオフ
この動画を観るとHDRディスプレイはグレア(光沢)液晶のようで、映り込み(蛍光灯の反射やテカり)が強いです。
そりゃあ、ノングレア(非光沢)なんて使ったら、せっかくの色ツヤがくすんでしまい勿体ないので仕方ないんですけどね。
事務処理メインならノングレア液晶の方が無難でしょうね。
CPUが第8世代に
第7世代Core iシリーズから、第8世代 iシリーズに更新。(>詳細)
コア数が最大2コアから最大4コアに増えます。
公式ティザー動画によると35%の性能向上とあります。
- Core i5-7300U(2.60GHz/2コア4スレッド/キャッシュ3MB)
- Core i5-8250U(1.60GHz/4コア8スレッド/キャッシュ6MB)
- Core i5-8350U(1.70GHz/4コア8スレッド/キャッシュ6MB)
- Core i7-8550U(1.80GHz/4コア8スレッド/キャッシュ8MB)
- Core i7-8650U(1.90GHz/4コア8スレッド/キャッシュ8MB)
メモリのクロックアップ
LPDDR3なのは変わりませんが、クロック数が1866MHzから2133MHzに向上しました。
SIMカードスロットのサイズ変更
SIMカードスロットのサイズが「Micro」から「Nano」に変更されます。
無指向性高感度マイクに変更
無指向性高感度マイクを搭載し、「Amazon Alexa」に対応するとのこと。
ま、どうでもエエかな…。
カメラシャッター追加
「ThinkShutter」と銘打たれたカメラシャッターが付きます。
ドヤ顔で名前を付ける程の事なのかは不明ですがwww
ただし、オプションのIRカメラを選んだ場合は付きません(顔認証で常用するので)。
ヒンジが黒色に
ヒンジが無塗装(銀色)から黒色塗装に変更されました。
天板のロゴ変更
天板右下のThinkpadロゴが黒に、左上のLenovoロゴがX1ロゴに変更されます。
X1ロゴは、むしろ、要らなかったかな…。
ポートの数・種類は変わりなし
フルサイズUSB3.0が2つ、USB Type-C(兼Thuderbolt 3)が2つ、HDMI、LANドングル、ヘッドフォンと、数や種類は変更ありません。
LANドングルの位置が2018ではUSB Type-Cの横に移動し、新型のドッキングステーションとの接続に使われるようになっています。
んっ? これは1995年製のワープロかな?
スペック変更点一覧表
スペック上の変更点を再度、一覧表形式でまとめておきます。
更に詳細に確認するなら【こちら】。
項目 | X1 Carbon 2018 | X1 Carbon 2017 |
---|---|---|
サイズ | 画面14インチ 幅323.5mm x 奥行217.1mm x 高さ15.95mm |
|
重量 | 1.13kg | |
駆動時間 | 17.2時間 | 15時間 |
ディスプレイ | FHD FHD タッチ付き WQHD WQHD HDR対応 |
FHD - WQHD - |
CPU | 第8世代 Core i 最大4コア |
第7世代 Core i 最大2コア |
メモリ | LPDDR3 2133MHz 最大16GB |
LPDDR3 1866MHz 最大16GB |
他 | Amazon Alexa対応 カメラシャッター |
- |
あと気になるのは、キーボードやトラックポイントに調整が入ったか否かですね。
これは残念ながら写真では判断がつかないところです。
まとめ
(;´∀`)<( ごめん…正直言って2017から大して変わってなくてホッとした…)
X1 Carbon 2017に対して順当なマイナーチェンジと言えるでしょう。
サイズ・重量に変更はなく、2017から買い換える程の魅力は無いですね。
(稼働時間が伸びたのは、ちと羨ましい。実戦でどうかってのはあるけど)
型落ちになった2017を安く買ったほうが良いという考え方も全然アリでしょう。
しかし、これから新規にノートパソコンを買おうと考えている方にとっては、poor man’s MacとしてMacBookやMacBook Proに次ぐ有力な選択肢になるでしょう。
今までMacBookに対して物足りなかった画質面が強化されたことにより、
MacBookは軽くて良いんだけど、13インチじゃ小さくてCPUも物足りない…。
かといって15インチMacBook Proだと重いし、何よりお高い…。
こういった「間が欲しい」人に刺さるマシンになったのではないかと思います。
(特に画像編集をソコソコに、プログラミングや事務処理を行うWebプログラマー)
スタバの窓際でドヤリングできる見た目ではない点を除けば、MacBookを上回るコスパではないでしょうか?
各パーツの詳細・私のオススメのスペックについては↓の記事をご覧ください。
購入後の体験レビューは↓の記事をご覧ください。
(2017年版である点にご注意ください)
では(^O^)/