こんにちは、不可思議絵の具です。
Lenovo ThinkPad X200s(2009年モデル)にWindows 10 Fall Creators Updateをクリーンインストールできましたので報告します。
結論から言うと、専用ユーティリティを入れなくてもWindows 10だけで普通に使える状態になります。
ただし下記特殊機能は使えません。
- 画面照度上下・キーボードライト以外のファンクションキー
- ミュートボタン、ThinkVantageボタン
- Intel Turbo Memory
- 指紋センサー
ただ、私の場合これらの機能は
- 画面照度上下・キーボードライト以外のファンクションキー
▶他のFnキーは押した試しが無い
(Fn+F5のBluetoothのON/OFFは惜しいが、通知メニューで可能) - ①ミュートボタン、②ThinkVantageボタン
▶①そもそも音出さない ②頻度的にスタートメニュー経由で十分 - Intel Turbo Memory
▶SSD化したので不要。軽量化の為モジュールを外したいくらい - 指紋センサー
▶面倒で使わなくなった(認識遅いしミスも多い)
といった感じなので無問題。
音も出ますし、私の感覚では99%のデキです。
こだわる方は丹念に公式サイトから対応するWindows 7 / 8用のドライバーやユーティリティをダウンロードして突っ込んでやれば良いと思います。 多分動くでしょう。
……で、ネタとしてはこれで終わってしまうのですが(需要も無いし)、せっかくなのでやった範囲のことは記録として残しておきます。
2020/01/09追記:
November 2019 Update(ver. 1909)でも動いています
2020/01/09時点の最新版、November 2019 Update(バージョン1909)でも正常動作しています。
Fall Creators Update以降のWindows Updateで徐々にバージョンアップしてきた結果ではありますが、おそらくNovember 2019 Updateのクリーンインストールは問題ないと思われます。
インストールに成功したX200sのスペック
私のThinkPad X200sのスペックは以下のとおりです。
モデルナンバー | 7465CTO |
---|---|
CPU | Intel Core2Duo SL9600 2.13GHz |
チップセット | Intel GS45 Express |
GPU | Intel GMA 4500MHD |
ディスプレイ | WXGA+ (1440 x 900) LCD |
メモリ容量 | 8GB (SO-DIMM 4GB × 2) |
ディスク容量 | SSD 512GB (実効容量472GB:ADATA SX900) |
無線LANチップ | Intel WiFi Link 5300 AGN |
有線LANチップ | Intel 82567LM |
サウンドチップ | Conexant CX20561 |
参考 メーカー仕様表
別メーカーの機種でも、このスペックと同じなら大丈夫ではないでしょうか。
(専用ドライバーは別として)
しかし…割りと近頃発売されたAtomタブレットのサポートが打ち切られたりする中で、Core2Duoはしぶとく頑張りますね!
次あたり、ヤバイんだろうなという気もしますが^^;
ま、いよいよその時はLinux入れるしか無いかな…。
アップデートは上手く行かず
修復ツールも効果なし
OSは購入時のWindows 7からWindows 10にアップグレードしていますが、AnniversaryUpdate以降、何故かアップデートが上手く行きませんでした。
アップデートツールはダウンロードまでは上手く動くようなのですが、インストール中の再起動の所が全く進まず、電源を強制断するとロールバックしてしまうという症状でした。
アップデートが上手く行かない場合、「事前にシステム修復用のコマンド
sfc /scannow
Dism /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
を実行すると良い」ということで試してみたのですが、解決しませんでした。
ただ、どうしてもWindows Subsystem for Linux(Bash on Windows)が使いたくなったので、意を決してDVDに焼いたFall Creators Updateをクリーンインストールしてみました。
Windows 10最新版の入手方法
- このページの『ツールを今すぐダウンロード』にて「MediaCreationTool」をダウンロードします。
今のタイミングならFall Creators UpdateのISOが作れます。 - MediaCreationToolにてDVD / USBを焼きます。
USBメモリは8GB以上のサイズであれば良いです。
しっかし……今時、USBが32GBでも1,000円以下で買えるようになるなんて、安くなったなぁ…。
筆者は押し入れにしまっていた最後のDVD-RAMを何とか探し出して焼きましたが、次からはUSBだな、と思うようになりました。
インストール方法
- 外付けDVDドライブまたはUSBに媒体を突っ込んで起動
(私はドッキングステーションでやりました) - 今まで使っていたのと同じエディションを選択(Home または Pro)
- Windows10インストール済みの個体なので、ライセンスキーの入力はスキップ
後は待つだけです。
所要時間は1時間くらいだったでしょうか。
インストール後の挙動
ライセンス認証:問題なし
ライセンス認証は問題ありませんでした。
デバイスマネージャ:ほぼOK
インストール直後のデバイスマネージャの状態です。
ほぼほぼ、認識されています。
はっきり言って、ここまでスムーズに行くとは思っていませんでした。
「Fingerprint Sensor」は指紋認証センサー、
「PCI シンプル通信コントローラー」「PCI メモリ コントローラー」がTurbo Memory関連と思われます。
サポートサイトでの自動認識:NG
試しにLenovoのサポートページ(トップ→サポート→製品サポート→製品を検出する)で自動認識させてみましたが、YOGA Tablet 2と誤認識されてしまいました(^_^;)
System Updateの対応状況:NG
上記サポートサイトを開いた時に、Think Vantage System Update(以下TVSU)を入れるよう促されるので入れましたが、
- ここから入れるTVSUでは駄目なのか?
- TVSUのデータベースがメンテされていないのか?
- 機種が誤認識されているのか?
いずれかの理由で「更新無し」となってしまいます。
手動で地道に不足分のドライバ・ユーティリティを入れていくしかなさそうです。
さいごに
以上、ThinkPad X200s に Windows 10 Fall Creators Update をクリーンインストールできたという報告でした。
X200シリーズはIBMのPC部門がLenovoに売却された直後に発売されましたが、開発期間的にはIBM大和研究所時代の最後の正統ThinkPadです(X201までだったかも?)。
当時割高でしたが、本当にモノとしては良い一品ですよ。
こんだけ使い込んだ今だからこそ分かります。
何より「機械」として「カッチリ」してます。
CPUがCore2Duoですので、流石に今時のWebチックなアプリはモッサリしてますが、Windows Formアプリやテキストベースの操作なら全然問題ありません。
Fall Creators Updateによって難なくUbuntu(WSL)が使えるようになりましたし、本体価格は中古で1万円程度、新品バッテリーも3,000円程度の格安ですので、普段コンソールで生活しているような(時々会社にOfficeを使わされる)ギークな人には良いオモチャになるんじゃないでしょうか?
中古相場 Be-Stock
関連記事 【ThinkPad x200s】Amazon格安バッテリーの感想
ついにThinkPad X1 Carbonに浮気してしまいました(^^ゞ
X200sよ、長い間本当にありがとう。君は本当に最高の相棒だったよ。
とはいえ当機も「コンパクト」という魅力がありますので、サブとして使い続けます。
よかったらこちらの記事もどうぞ。
では(^O^)/