こんにちは。不可思議絵の具です。
2020年6月3日に新型が発売される、「Fire HD 8」「Fire HD 8 Plus」。
今回(2020年版、第10世代)の新型は、2016年版から数えて約4年ぶりのフルモデルチェンジとなっており、意欲的なアップデートが多数含まれています。
私はすでに「Fire HD 8 Plus」をフルオプションで注文し、楽しみに待っているところです。
フルモデルチェンジの内容については、すでに沢山のWebメディアで紹介されており、いまさら私のような個人が言えることは特に無いのですが、各メディアの記事内容を幅広くまとめ、
- 旧型から「どこ」が変わったのか?
(旧型から買い換える価値はあるのか?) - 「通常版」と、「Plus(今回追加)」は、どう違うのか?
(通常版とPlus、どっちを買ったほうが良いのか?)
を私なりに噛み砕いてみました。
- 旧型Fire HD 8から買い換えるか迷っている方
- 「通常版」「Plus」どちらを買おうか迷っている方
- なんとなく、だけどFire HD 8の情報を探している方
の参考になればと思っております。
では、本文に行きます。
信頼できる情報源
基本的に、下記3サイトの内容を押さえておけば、2020年版Fire HD 8の知識を網羅できます。
私自身、これらページを情報源にしており、これ以上のことは書いていません。
- フルモデルチェンジの概要がスッキリまとまっています
新Fire HD 8タブレット発売。性能強化でType-C対応。“Plus”はワイヤレス充電 Amazonは、新世代の「Fire HD 8」と「Fire HD 8 Plus」タブレットを5月13日より発売開始した。出荷開始は6月3日予定で、Fire HD 8 32GBの価格は9,980円(税込)、メモリを強... - 先代(2018年版)との比較表
Amazon、無線充電対応でスマートスピーカーにもなるタブレット「Fire HD 8 Plus」 ~メモリやストレージが... Amazon.co.jpは、Fire OS搭載8型タブレット“Fire HD 8”シリーズの最新モデルとして、「Fire HD 8 Plus」、「Fire HD 8」、「Fire HD 8 キッズモデル」の3機種を発表した... - 公式サイトの仕様書
・・・で終わってしまうと意味がありませんので😅、以降、私なりに噛み砕いてお伝えします。
フルモデルチェンジの概要
細かい比較をしてゆく前に、今回のフルモデルチェンジの内容をザックリと。
大きく、下記2点に集約されます。
- 最安モデルの通常価格が1,000円UP😥
ただし、納得のパワーアップ- 処理性能UP ・・・ CPU強化/RAM増量
- 容量UP ・・・ ストレージ倍増/microSD最大容量UP
- 使い勝手UP ・・・ USB-C対応/軽量化/バッテリー持ち改善
- 画面コントラスト向上/カラーバリエーション追加など
- プラスアルファ付きの「Plus」がラインナップに追加
- RAM容量 さらに1GB増量(計3GB)
- 無線充電対応(Qi規格)
- 付属充電器の容量UP(充電速い)
順に、掘り下げて解説いたします。
旧型から「どこ」が変わったのか
新旧スペック比較表
変更点をみっちりチェックしたい方向けに、比較表を。
変更があった項目は黄色く塗っています。
改良部分は青文字、改悪部分は赤文字です。
この後、個別に噛み砕いて解説してゆきますので、
「マニアック過ぎて、ワケわかんねぇ……」
という方もご安心ください。
Fire 8 スペック |
新版 (2020 / 第10世代) |
先代 (2018 / 第8世代) |
||
---|---|---|---|---|
Plus | 通常版 | |||
商品ページ | 開く | 開く | - | |
容量 価格 |
16GB | - | 8,980円 | |
32GB | 11,980円 | 9,980円 | 10,980円 | |
64GB | 13,980円 | 11,980円 | - | |
本体 | 高 × 幅 × 厚 (mm) |
202 × 137 × 9.7 |
214 × 128 × 9.7 |
|
重量 | 355g | 363g | ||
色 | - - - スレート |
ブラック ブルー ホワイト - |
ブラック - - - |
|
画面 | サイズ | 8インチ IPSパネル ノングレア | ||
解像度 | 1280 × 800(189ppi) | |||
輝度 | コントラスト比 1000:1 輝度 400cd/m2 |
コントラスト比 700:1 輝度 350cd/m2 |
||
プロセッサ | SoC | MediaTek MT8168 | MediaTek MT8163V/B | |
CPU | ARM Cortex-A53 64bit 2.0GHz × 4 |
ARM Cortex-A53 64bit 1.3GHz × 4 |
||
GPU | ARM Mali-G52 3EE MC1 | ARM Mali-T720 MP2 | ||
RAM容量 | 3GB | 2GB | 1.5GB | |
Wi-Fi対応 | 802.11 a / b / g / n / ac |
802.11 a / b / g / n - |
||
SIM対応 | なし | |||
Bluetooth | 5.0 LE | 4.1 LE | ||
オーディオ | ステレオスピーカー(Dolby Atmos対応) マイク |
|||
バッテリー | 最大12時間 | 最大10時間 | ||
micro SDXC |
1TBまで | 400GBまで | ||
GPS | なし | |||
カメラ | フロント | 200万画素 | ||
リア | 200万画素 | |||
OS | Fire OS 7 (Android 9相当) |
Fire OS 6.3.1 (Android 7.1相当) |
||
センサー類 | 加速度計 | |||
環境光センサー | ||||
マルチタッチ数 5点 |
マルチタッチ数 10点 |
|||
付属品 | 説明書 | スターターガイド | ||
充電 | USB-C 2.0 ケーブル |
USB-microB 2.0 ケーブル |
||
電源充電器 9W |
電源充電器 5W |
表をザッと眺めると、ほぼ全ての項目に手が入っているのが分かります。
最安価格UP ただし ストレージ倍増
ストレージ容量が倍増し、「32GB」「64GB」になりました。
このことから、以下の傾向が見て取れます。
- 最安価格が8,980円から9,980円に値上げ
▶「小容量でも良いから、とにかく安く」という方には残念 - いっぽう「容量32GBで考えると、1,000円値下げ」とも言える
- Fire HD 10(最上位機種)の特権だった「64GB」が選べるように
▶アプリを入れまくる人には朗報
最安価格が少し上がった点は残念ですが、ストレージ容量以外にも多数の改良が加えられている点を踏まえると、トータルでは「値段据え置き」と言えるのではないでしょうか。
画面解像度は変わらず
既存のユーザーで
「Fire HD 10のスペックが、Fire HD 8に入ればいいのになぁ」
と夢見る人は多いと思うのですが、残念ながら今回も画面解像度のフルHD(1920×1080)化は成りませんでした。
・・・というか、今後も
- Fire 7 ・・・ 7インチ SD画質(1024×600)
- Fire HD 8 ・・・ 8インチ HD画質(1280×800)
- Fire HD 10 ・・・ 10インチ フルHD画質(1920×1200)
という棲み分け(差別化)は変わらないのでしょう。
とはいえ、単にスペック据え置きでは終わらず、コントラスト比(画面の鮮やかさ)の改善は行われており、「少しでも良いものを」という造り手の良心を感じます。
「画面」と言えば、マルチタッチ数(押した指を同時認識できる数)が10点から5点に減少。
不都合としては
- 「ソフトウェアキーボードが押しにくくなる」
- 「鍵盤楽器アプリが使いにくくなる」
といったものが思いつきますが、実際問題、8インチ大の画面に両手を乗せて快適に使えるかというと・・・。
むしろ今までがオーバースペックだったのではという所があり、どちらかというと、現実的な線でのコストダウンなのかな、と考えます。
処理性能 30%UP
- CPUの動作周波数が1.3GHzから2.0GHzに向上
- RAM容量が1.5GBから2.0GBに増量
これらの改良で、先代に比べ30%の処理性能の向上が見込まれるとのこと(メーカー発表)。
加えて、Wi-Fiがac規格に対応したことで、最大通信速度が300Mbpsから867Mbpsに上がったことで、全体的な「サクサク感」が向上したことは確実。
RAMが増えるということは、今までアプリストアで「仕様不足」とされて使えなかったゲームアプリがダウンロードできるようになるかも?
バッテリー持ち改善
一般的に、処理性能に比例してバッテリー持ちは悪くなるものなのですが、今回はCPUのプロセスルールが28nmから12nmに改良されたことで、処理性能を上げつつ消費電力削減も達成。
バッテリー持続時間が10時間から12時間に向上しています。
重量も363gから355gに軽量化していますが、バッテリーの変更が寄与している可能性が高いです。
(小容量・軽量の物に変更しているのではないか?)
外見の変更
充電端子がUSB-Cになった
USB端子の形状が「micro USB Type-B」から「Type-C」に変わりました。
- 表裏を気にせず挿せる
- メインのスマホと充電器を併用できる
(近頃はスマホを始めType-Cが主流になってきた)
といったメリットがあります。
ただし、形状はType-Cながらバージョンは2.0なので、先代に比べて接続機器の速度が上がる訳ではありませんし、USBハブ▶HDMI端子▶TV画面に表示、なんてこともできません。
スクエアシェイプになった
インプレスさんの記事の写真を見ると分かりやすいのですが、
- カメラの位置が画面上から画面左に映った
- 縦が12mm縮小、横が9mm拡大し、正方形に近づいた
- 画面周りのフチの厚みが均等になった
といった外見の変更が加えられ、全体的に「ずんぐりむっくり」した感じになりました。
カラーバリエーション追加
「ブラック」しかなかった本体色に、『ブルー』『ホワイト』が加わりました。
特に『ホワイト』は画面のフチも白色になるので、今までのFireタブレットとは全く違った雰囲気です。
「ケース付けない派」の人には朗報ではないでしょうか。
既存のケース・液晶保護フィルムは使えない
縦横のサイズが変わってしまったので、既存のケース・液晶保護フィルムは使えなくなってしまいました。
新型Fire HD 8にケースを付けようと思ったら、現時点での選択肢は純正品だけです。
(じきに、他社から様々なケースが出てくると思われますが)
Fire OSバージョンアップ
2020年版では、Fire OS 7(Android 9系)にバージョンアップします。
セキュリティ上の脆弱性が修正されるメリットに加え、
- 画面の端の小窓に動画を表示しながら他のことができる「PIP (Picture In Picture)」機能
- ゲームプレイ中は通知に邪魔されない「ゲームモード」
といった新機能が実現されます。
「通常版」と「Plus」の違い
2020年版から、通常版に2,000円足すと
- RAM容量 さらに1GB増量(計3GB)
- 無線充電対応(Qi規格)
- 付属充電器の容量UP(充電速い)
が付いてくる、その名も「Plus」エディションがラインナップに追加されました。
私個人の感覚ですが、無線充電を使うかはともかく、RAM容量は後から増やせないので、せっかくFire HD 8を買うなら、Plusを強く!つよく!強~く!おすすめします。
現時点では、どうなるか分かりませんよ! 分かりませんけれども・・・。
もし、Google Playが入るなら、Plusはかなり美味い機種になりますよ。
Fire OSのバージョンアップ(Android 9化)に加え、メモリが3GBまで増えるのですから、ほとんどのアプリが不足なく動作するのではないでしょうか?
(2020/06/09追記)入りました。
まとめ
以上、新発売となるFire HD 8の2020年版について、フルモデルチェンジの内容をまとめました。
通常版(メモリ2GB)
Plus(メモリ3GB/無線充電)
自分は、
- 久しぶりの大幅パワーアップ
- 旧型のカバーが使い回しできない
- 無線充電にも興味がある
という理由から、Plus本体 + 新型純正カバー + 新型充電スタンドのフルセットでフンパツしました。
(液晶保護フィルムは……100円ショップのでいいかな^^;)
なお、終了日は未定ですが、
のセットだと1,600円引きになりますので、
「カバーは純正じゃなくて良いや。
でも、純正じゃない充電スタンドで充電できなかったら怖いな」
という方に向いているでしょう。
では(^O^)/
当ブログは、他にもAmazon Fireタブレットの記事あります。
Fireタブレットのザックリとした概要(できること・できないこと)が分かります。
購入後、早いうちにやっておいたほうが良い設定をまとめています。
雑誌仕立てで「購入前調査」「お得に買う方法」「活用法」「トラブル対処法」が調べられるようにした、Fireタブレット関連記事の総もくじです。