こんにちは。不可思議絵の具です。
自分で言うのはナンですが、私はAmazonのFireタブレットを全サイズ買ったマニアです。
その愛ゆえに全機種のレビュー記事を書きはしましたが、内容がオタッキーというか、スペックの説明に終止してしまい、
「結局、Fireタブレットを買うと何が出来るの?」
っていう「熱」に答えられていないな~と思いまして……。
そこで、スペック的な解説は各機種のレビュー記事に譲り、この記事ではシンプルに
「Fireが気になるけど、何が出来るか分からないので買うか迷っている」
こんな方に向けてFireタブレットの「できること」と「できないこと」を紹介します。
Fireタブレット購入の後押しになれば幸いですw
Fireタブレットはこんな商品
画面サイズは7・8・10インチの3種類
Fireは通販大手のAmazonが販売するタブレット端末です。
画面サイズが
- 7インチの「Fire 7」
- 8インチの「Fire HD 8」
- 10インチの「Fire HD 10」
の3種類あり、画面サイズに応じて価格と性能が上がります。
機種 | Fire 7 | Fire HD 8 | Fire HD 10 | ||
---|---|---|---|---|---|
無印 | Plus | ||||
商品 ページ | 開く | 開く | 開く | 開く | |
レビュー 記事 | 読む | 読む ※旧型 | 読む | ||
現行型 発売年 | 2019年 (第9世代) | 2020年 (第10世代) | 2019年 (第9世代) | ||
価格 容量 | 16GB | 5,980円 | - | - | |
32GB | 7,980円 | 9,980円 | 11,980円 | 15,980円 | |
64GB | - | 11,980円 | 13,980円 | 19,980円 | |
画面 | サイズ | 7インチ | 8インチ | 10インチ | |
解像度 | 1024×600 (SD画質) | 1280×800 (HD画質) | 1920×1200 (FHD画質) | ||
RAM容量 | 1GB | 2GB | 3GB | 2GB | |
本体 | 高 x 幅 x 厚 (mm単位) | 192 x 115 x 9.6 | 202 x 137 x 9.7 | 262 x 159 x 9.8 | |
重量 | 286g | 355g | 504g | ||
性能比 (Fire7基準) | 1.00 | 1.30(※) | 3.26 | ||
スピーカー | モノラル | ステレオ | |||
Wi-Fi a/b/g/n規格 | 対応 (最大300Mbps) | ||||
Wi-Fi ac規格 | 非対応 | 対応 (最大867Mbps) |
※公称値。6/3以降、Fire HD 8 Plus 2020年版を入手し次第、実測値に修正します。
最上位機種はFire HD 10ということになりますが、
画面(画質・大きさ)と持ち運びやすさのバランスはFire HD 8、
安さを突き詰めるとFire 7
ということになり、それぞれに適した用途があります(▶後述)。
具体的な数字を見たい方は👇こちら

「Kindle」と比べて色々な用途に使える
Amazonのタブレット端末には「Kindle」という電子書籍専用機もあります。
Fireは何でもできる代わりに、重量が少し重い、
Kindleは軽いけど、画面が白黒で書籍・マンガを読むことにしか使えない
という特徴があります。
商品 | Fire | Kindle | |
---|---|---|---|
ジャンル | タブレット | 電子書籍 リーダー | |
代表商品 | 見る | 見る | |
重さ | 重い (286g~) | 軽い (161g~) | |
画面 | 色 | カラー (液晶) | 白黒 (電子ペーパー) |
解像度 | 並 | 緻密 (300ppi) | |
用途 | 漫画・書籍 | 読める | |
映画・動画 | 観られる | 観られない | |
音楽 | 聴ける | 聴けない | |
ゲーム | できる | できない |
「本を読むことにしか使わない!」という明確な目的が無い限りは、Fireタブレットのほうがつぶしが利きます。
ホーム画面がAmazonコンテンツと一体
※実際のFireタブレットもこんな感じで使います
普通のタブレットはホーム画面が「アプリの一覧」ですが、Fireタブレットは一味違っていて、ホーム画面を左右にスワイプすると
- おすすめ
(↓の中からAmazonのおすすめアイテムが表示される) - ホーム
(基本この画面。インストールアプリの一覧と読みかけの本のタイトルが表示される) - 本(Prime Reading / Kindle Unlimited / Kindle本(販売))
- ビデオ(Prime Video)
- ゲーム
- ストア
- アプリ
- ミュージック(Prime Music / Music Unlimited)
が表示され、これらをAmazonから直接購入したり、プライム特典を開いたりできます。
このように発想が「Amazonでのショッピング」や「プライム特典」ありきなので、プライム未入会の人にとっては使いにくいでしょう。
ビデオの再生位置・どこまで読んだかを端末間で共有してくれるので、Fire含む他の端末(スマホ・タブレット)をまたがって続きを見るのにすごく便利です。
とにかく安い
このようにガッツリAmazonサービスに組み込まれている代わりに、他のメーカーのタブレットに比べて値段がかなり安いです。
例えば売れ筋のFire HD 8と、同じく8インチの他社製品を比較した場合、軽く半値くらいで買えます。
(価格は日々変わるので、最新価格は各商品をクリックして見てみてください)
Amazonプライム特典を主に使う前提なら、「そもそも、タブレットって便利なん?」というのを試すのにちょうどいい端末です。
Fireタブレットにできること
Fireタブレットについて、大まかな部分がお分かりいただけましたでしょうか?
続いて、Fireタブレットに「できること」と「できないこと」を紹介します。
動画が見れる
YouTubeなどの動画配信サービスはもちろんですが、パソコンやAmazonプライム動画であらかじめ保存しておいた動画ファイルを再生できます。
本体以外にSDカードが512GBまで使えるので、かなり長時間見れます。
- 通勤中にダウンロードした動画を観る
- 車の後部座席に取り付けて、子供にアニメを見せる
なんて使い方も出来ますよ。
(ジップロックに入れて、風呂でテレビ録画を消化する猛者もいるようです)
なかなか自分のスペースが持てないお父さん?
xxxな動画もコッソリ観やすいですよw
なお、画質の対応関係は以下のとおりです。
機種 | 画面サイズ (インチ) | 画質 (ドット) | 画質 |
---|---|---|---|
Fire 7 | 7 | 1024×600 | SD |
Fire HD 8 | 8 | 1280×800 | HD |
Fire HD 10 | 10 | 1920×1200 | フルHD |
近頃の動画はHD画質が主流になってきています。
動画重視ならFire HD 8以上を買いましょう。
プライムビデオを最高画質(フルHD:1920×1080)で観るにはFire HD 10が必要です。
音楽が聴ける
Prime Musicなどの音楽配信サービスはもちろん、予め保存しておいた音楽ファイルを再生できます。
イヤホンジャックがありますからヘッドホンで聴けますし、Bluetoothも使えますよ。
本体スピーカーの音質もなかなかのモノですよ。
音の広がりが良いですし、音量を結構大きくしても、音割れしません。
ただしFire 7はモノラルスピーカー(※)ですから、本体だけで音楽を聴くつもりなら、ステレオスピーカーのFire HD 8かFire HD 10を買ったほうが良いです。
本が読める・画像が見れる
Amazonから本(紙・Kindle本)を直接購入できるのはもちろん、プライム会員ならPrime Readingで書籍や漫画を無料で読めます。
書籍は話題になったことのあるビジネス書が、結構Prime Readingに置いてますね。
漫画は1巻だけ無料で、「残りは買うかKindle Unlimitedに入会してね」というパターンが多いです😅
「Perfect Viewer」や「コミットン」を入れれば自炊漫画が読めますし、画像も見れます。
どこかのブログで見かけましたが、使わなくなったFireタブレットをフォトスタンドとして使っているという方も居られました。 なるほど。
軽めのゲームなら普通に動く
私は全然ゲームをしないので、速度の良し悪し自体が良く分からないのですが、「アズールレーン」「デレステ」や「どうぶつの森」くらいのライトな3Dゲームは普通に動きましたよ。
「FGO」は厳しいともっぱらの話ですが。
ゲームが前提なら、「安物買いの銭失い」にならないよう、素直にiPadを買いましょう。
(性能が段違いですし、ゲームは基本的に iPhone / iPad を基準に作られます)
パソコンのサブディスプレイになる
このご時世、会社からノートパソコンを持ち帰って、バタバタとテレワークを準備している方、多いのではないでしょうか。
普段から家でパソコンを使っていればディスプレイもありますが、
「家ではスマホ」という過ごし方だと、パソコン用ディスプレイの準備は大変です。
(置き場所の確保 コンセントの空き ケーブルの規格・空きは何個? …etc.)
Fireタブレットなら、画面は小さいですが、アプリを入れるだけで無線でつながるので、
「ちょっと傍らに資料が表示できていれば十分」
程度なら、良い働きしますよ。
バッテリー内蔵なので、ノマドワークとも相性がいいです。
Fireタブレットにできないこと
家の外でネットできない
通信機能はWi-Fiのみで、SIMカードスロットがありません。
家の外でネットに繋ぐには、
- スマホやポケットルーターのテザリングを使う
- Wi-Fiスポットのあるお店に行く
といった工夫をしなければなりません。
ただし、あらかじめ本体やSDカードにコンテンツをダウンロードしておけば、ネットなしでも使えます。
カーナビに使えない
GPSが無いので、正確な位置情報をリアルタイムに把握できません。
「WiFiを使った位置検出」はできますが、リアルタイムではなく、誤差もあります。
よって、瞬時に正確な位置を把握する必要があるカーナビのようなアプリは使えません。
(現在地を考慮した検索結果を表示するくらいには使えます)
Bluetoothの外付けGPSアンテナと対応アプリを入れれば何とかなると聞いたことがありますが……、そこまでやるなら最初からGPS付きの機種を買った方が早いんじゃないかと思います。
位置情報ゲームには向いていない
GPSが無いので、『ポケモンGO』『Ingress』といった、正確な位置の把握が必要な「位置ゲー」には向いていません。
「Wi-Fiを使った位置検出」はできますので、多少の誤差とリアルタイム性を捨てれば何とかなるかも?
ただ、ポータルの周りにWi-Fiアンテナがあれば良いのですが、田舎だとWi-Fiアンテナ自体が無いので、「そもそも位置検出できない」事が多々あると思われます。
(「森の中の神社」「海岸の石碑」などに立ち寄ったときイメージしてみてください)
これが「向いていない」理由です。
単体でテレビにつなげない
HDMI端子が無いので、ケーブルで直接テレビにつなげられません。
ただし、テレビ側にFire TV Stick / Chromecast / Apple TVなどの無線アダプターがあれば、無線でテレビ出力できます。
私はFire TV Stickを使ってFireタブレットの画面をテレビに映しています。
Fireの画面をそのままテレビに映したり(ミラーリング)、YouTubeなどの映像・音楽だけをテレビに映したりできます(キャスト)。
アプリの品揃えが超悪い
Amazonアプリストアは、ハッキリ言ってやる気がなく、品揃えが非常に悪いです。
ガンガンCM打ってるようなアプリなら、まあ何とかありますが、ソレ以外は全滅と言って良い状況です。
更新が数年前から止まっているアプリも、多々あります。
基本的に「プライム動画と本の専用端末」と割り切ったほうが良いです。
ただし、『Google Play』をインストールすれば、豊富なAndroidアプリがFireタブレットでも使えるようになるので、通常のAndroidタブレットと遜色なくなります。
ただし、これは非公式な方法ですので、いつ動かなくなっても文句は言えません。
その辺の「リスクの話」や「Google Play以外のマーケット」を知りたい方は、👇をご覧ください。
サイズ別の用途
最後に、各サイズに向いた用途を紹介します。
Fire 7
先代(2017年版)は本当に動きが遅くて、「子供のおもちゃ(むしろ、分かってる玄人の玩具)」「フォトフレーム」「時々音楽も聴けるKindle」くらいの散々な評価でした。
しかし、現行の2019年版ではCPUが強化されたことでモッサリ感が改善。
「画質の粗さ」と「モノラルスピーカー」以外の弱点が無くなりました。
「持ちやすさを考えると、むしろFire HD 8より良いんじゃないか?」
と思えるほど。
価格面も踏まえると、【タブレット入門機の座】は、間違いなくFire HD 8からFire 7に変わったと言い切れます。
通常価格でも約6千円と市場破壊レベルの安さですから、「タブレットってナンボのもんじゃい?」という人はこの機種からスタートすると良いでしょう。
CDなら2枚、本なら5~6冊、飲み代なら1回分と引き換えに、いろんな可能性を秘めた魔法の板が手に入ります。 クサい言い方ですけど、本当ですよ。
Fire HD 8
通常版(メモリ2GB)
Plus(メモリ3GB & 無線充電 & 高速充電)
Fire 7のような手頃なサイズ感でありながら、
- HD画質対応
- メモリが倍 = サクサク感増
(1GB ▶ 2GB。Plusなら3GB) - 容量が倍 = アプリ沢山入る
(16GB ▶ 32GB) - Wi-Fi速い
(300Mbps ▶ 867Mbps) - ステレオスピーカー
などの圧倒的大差を付けた兄貴分。
Fire 7とは4,000円差なので、迷うならFire HD 8にすることを強くオススメします。
(コンパクトサイズに強いこだわりがあるなら、Fire 7も良い選択です)
もっと言うなら、せっかくFire HD 8を買うなら、もう2,000円足して
- メモリ増量 2GB ▶ 3GB
- ワイヤレス充電対応(Qi規格)
- 充電速度UP(5W ▶ 9W)
が付いてくる「Fire HD 8 Plus」まで行きたいところ。
特に、メモリは増設できないので、長く使うつもりなら重要な要素です。
Fire HD 10
本格3Dゲーム以外は何をやってもサクサク動くし、画面も高画質で美しいので、家に置くと割り切るならコイツが最高です。
ただ、見た目に比べて重い!
片手に持って読書という使い方は厳しいです。
(とはいえ、雑誌や技術書は、これくらい大きくないと快適に読めないです。
100円ショップで十分なので、スタンドも買いましょう)
でも、「1人でテーブルに座って映画を見る」的な使い方には最高です(十分大迫力で美しい)。
得体の知れない変なメーカーのポータブルDVDプレーヤーを買うくらいなら、より画面が大きくて音質がいい、コレを買ったほうが良いです。
読書よりも動画の方がウェイトが大きいなら、Fire HD 10をオススメします。
車の後部座席に据え付けてリアモニター代わりに使うのも良いでしょう。
関連記事 Fire HD 8との違い
さいごに
以上、Fireタブレットに「できること」と「できないこと」の紹介でした。
FireタブレットはAmazonプライムを有効活用するために作られているので、「普通のAndroidタブレット」や「iPad」とは違って制限・制約がありますが、そこを割り切って、または工夫する感じで使えば、かなりコスパの良い端末になります。
ちょっと気になってきた方は、各サイズのレビュー記事もありますので、是非読んでいってください。
各サイズのレビュー記事



Fireタブレット記事の総もくじ
そして、もし購入するなら。
購入 ▶ 初期設定 ▶ 活用 ▶ チューニング ▶ トラブル対応 と、購入から活用までの各段階に応じた記事も他にありますので、辞書代わりに参照ください。
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