こんにちは。不可思議絵の具です。
FireタブレットにGoogle Playをインストールするのは危険なことなのでしょうか?
ネットでこのネタを調べると、必ずと言っていいほど「導入は自己責任で」という枕言葉が付けられ、妙に「アンタッチャブルな感じ」というか、「不良な感じ」プンプンで語られていますが、実際のところ、どうなんでしょうか?
本記事は👇の記事の補足として、FireタブレットにGoogle Playをインストールすることの危険性(リスク)を具体的に解説します。
違法性はあるのか?
ぶっちゃけ、グレーゾーン
正直なところグレーゾーンで、Googleから「やめろ」と言われれば「即NG」な話です。
本来、Google PlayはGoogleに「認証」されたAndroid端末でしか動かしてはいけません。
いっぽうFireタブレットはAndroid端末の一種ではありますが、Googleの認証を受けていません。
FireタブレットにGoogle Playを入れることは明確な規約違反です。
(具体的にどの規約? っつ~と、それはネット上には見当たらないのですが……)
社会福祉みたいな思いで寛容なのか…?
Fireタブレットの市場が意外と美味しいからか…?
Amazonと密約があるのか…?
その辺の「大人の事情」はよく分かりませんが、とにかく見て見ぬふりをされている状況です。
2018年3月頃、未認証の中国製タブレットを中心にGoogle Playから締め出される事件があり、「Fireタブレットも同様に締め出されるのではないか」と激安タブレット界隈に衝撃が走りました。
どういう訳かFireタブレットは現在もスルーされていますが、技術的にはGoogle側からFireタブレットを締め出すことは、いつでも・簡単にできます。
当時の話の流れでは「デバイスID」をGoogleに事前申請すれば締め出しをまぬがれる、ということになっていますが、本当にそれで上手く行くのかどうか???
それは実際に「Xデー」が来たときでないと分からないと、私は考えます。
著作権法上の問題もはらんでいる
当サイトが紹介するGoogle Playのインストール方法は
「APK Mirror」という配布サイトに置かれた
Google PlayのAPKファイル(ファイル状態のアプリ)を
ダウンロード・インストールさせてもらう
というものです。
(注:APK MirrorはGoogleと無関係)
「じゃあAPKファイルの『出どころ』は何なの?」というと、世界のどこかのボランティアが、自分のスマホ(認証済端末)から抽出したコピーをアップロードしています。
これはGoogleが意図しない流通経路ですので、著作権法上の問題もはらんでいます。
(具体的には複製権の侵害にあたる可能性があると考えられます)
見つからないようにこっそりやるのが紳士・淑女のたしなみ
以上のように、この【裏技】はGoogleにとってイチャモン付け放題ですから、その気になれば「著作権法」「自社の規約」を駆使してAPK Mirrorや当サイトに圧力を掛けることができますし、技術的にもFireタブレットをGoogle Playから締め出すことは簡単です。
ある日突然、解説記事が消えたら、お察し下さい(汗
まぁ、現実問題として善意の第三者である貴方がどうこう、という事はないでしょう。
おそらく。
しかし、
Googleにとって
Fireタブレットが
面倒な存在になったら
即、切られる
そういうモロい物であることは重々認識しておく必要があります。
決して、GoogleさんやAmazonさんにPlayアプリの動作不良を問い合わせたりして、サポートの手間を取らせないでください。
もともと動作が想定されていない端末でアプリを動かしているのですから、動いてラッキーの世界。
そこを利用者がワガママを言って手間を掛けさせたら、一瞬で間に穴をふさがれてしまいます。
公式サポート外のものを、ひっそり・コッソリ使わせて頂いている。
この心がけを忘れないようにしないといけません。
いつか、使えなくなったりするのか?
前段でも書きましたように、FireタブレットでGoogle Playが動かないようにするのはGoogleにとって簡単なことです。
サポートの障害になると判断されれば、Amazon(Fire OS)側からもロックが掛かるかもしれません。
今後もずっとGoogle Playが使えるという保証は全くありません。
ですから、Google PlayをアテにしてFireタブレットを買うのはやめた方がいいです。
基本はプライム特典の消化、
プラスアルファで動いたらラッキーくらいに思っておきましょう。
正当かつ安価にAndroidタブレットを使いたいのであれば、もう少しお金を出して、HUAWEIあたりの格安機種を買うのを強くおすすめします。
(どこでも良いんですけど、現状まともなタブレットを作っているのはHUAWEIかApple位しか無いので……)
これらはFireタブレットと同程度の性能・価格で正式にGoogle Playを積んでいます。
昨今の米中対立により、HUAWEI端末の先行きが怪しくなってしまいました。
具体的にはOSアップデートがセキュリティ関連以外はサポート対象外に。
個人的には「どうせ国産スマホも2年せずにサポート切られるじゃん」とは思いますが、「ちゃんとした物を長く使う」ことを重視する方はiPad一択になりますね。
そこまでのお金は……という方にはアイリスオーヤマのAndroidが良いでしょう。
Fireタブレットに近い値段で、正規にGoogle Playを搭載しています。
タブレットメーカーとしては新しいですが、他製品の実績から高品質が期待できます。
Googleアカウント凍結の恐れあり(2019/06/25追記)
情報元のツイートは消えてしまいましたが、パソコンのBlueStacks(Androidエミュレーター)にGoogle製アプリをインストールしたら、Googleアカウントを凍結(BAN)されたという情報がTwitterに書き込まれていました。
本命アカウントを凍結されたらシャレになりません。
購入済みの有料アプリをどうしても動かしたいなら仕方ありませんが、念を入れるなら本アカウントとは別に、Fireタブレット専用のGoogleアカウントを準備した方が良いかも?
特に今はHUAWEI騒動で、Google製アプリを未認証Android端末(≒中国製端末がほとんど)で動かすことにピリピリしている可能性があります。
(HUAWEI端末自体はちゃんとGoogle Playの認証を取っています)
Amazonは米国企業ですが、「米中対立の話ではなく、未認証端末での動作は一切許さない」という発想であれば、Fireタブレットにペナルティが下ることは十分考えられます。
数年、自分のGoogleアカウントで使っておりますが、今のところ凍結されていません。
セキュリティ上の問題はあるのか?
結論から言うと問題ありません。
一般的なAndroid端末と同じ
当サイトで紹介するインストール方法はシステム管理者権限が不要です。
いわゆる「脱獄」「root化」というものとは全く違います。
理屈上は、そこら辺のゲームアプリをインストールするのと大差ありません。
Google Playを通して詐欺アプリやウイルスをインストールすれば問題が起きますが、それは一般的なAndroid端末でも同じリスクです。
APK Mirrorの信頼性
唯一心配なのは最初のとっかかり、APK Mirrorで公開されているGoogle Play APKの信頼性です。
このAPKにウイルスが仕込まれていれば全ての土台が揺らいでしまいますよね。
この点についてはAPK MirrorがAPKファイルの電子署名をチェックしているので担保されています。
(正規流通品と電子署名が一致することをAPK Mirrorが確認している)
よくある質問集の2番、「Security: What measures do you take to make sure all uploaded APKs are real and created by the respective developers?」を参照ください。
保証はどうなるのか?
Amazonから製品の改造にあたると捉えられ、保証対象外と突っぱねられることは大いに考えられます。
Amazonアプリストアに置いていない(=非公認の)アプリをインストールする訳ですから、
「ウチが動作保証してない物を好きで勝手に入れたんだろ?
知らねーよ。 自分で何とかしろ」
と言われるのは当たり前です。
延長保証に加入するなら特に要注意です。
ただ、動作原理から考えてGoogle Playが原因でFireタブレットがハード的に故障することは考えられませんし、アンインストール・端末初期化によってGoogle Playは取り除けます。
修理に出す前にアンインストールしておけば、Amazonには分からないと思われます。
(確証は持てません)
Google Play以外のマーケット(代替サービス)
以上のようなリスクを完全に回避した状態で使いたい、ということであれば、他のアプリマーケットを使う方法があります。
なお、私はAurora Storeしか使ったことがないので、それ以外の使い勝手や安全性は全く分かりません。
Aurora Store
Google Playと互換性がある、非公式アプリです。
Google Playストアから直接APKをダウンロードするので品揃え・安全性は抜群と言えます。
ただ、原理上Google Playが提供するサービス(広告・課金・Googleアカウント連動など)に依存するアプリは、インストールできても正常動作しません。
APKPure
広告付きの商用アプリも含んだマーケットで、PUBGやFGO、ラブライブなどの有名アプリも配布されていますし、YouTubeやChromeなどのGoogle製アプリもあります。
品揃えはGoogle Playに遠く及びませんが、新作もこまめに上がっているようですし、Amazonアプリストアに比べれば遙かに良いです。
Uptodown.com
ゲームよりもツール系が充実している印象。
APKPureには無い「LINE」が、しかもFireタブレット現行型でも動作するver. 9.12.0が配布されている点が貴重です。
F-Droid
フリーなAndroidアプリを集めたマーケットです。
ここでいう「フリー」は単に『無料』という意味ではなく、【商業主義からの解放】という意味の『自由』で、F-Droidで配布されるアプリには「広告」「利用状況の無断送信」などがありません。
その崇高な理念ゆえ、品揃えの面では全くアレですが、安全性は非常に高いと言えます。
DMM GAMESストア
他にもゲーム専門ですけど、「DMM GAMESストア」なんかもあります。
インストール方法は↓の記事を参照ください。
まとめ
以上、Google PlayをFireタブレットに入れる危険性(各種リスク)について
- FireタブレットにGoogle Playを入れるのはグレーゾーン
- Googleの規約上問題アリで、法的にもツッコミ所アリ
- 今はGoogleさんに「見て見ぬふり」して頂いている状況
- なので、コッソリと感謝の気持ちで使わせて頂こう
GoogleやAmazonにクレームを入れるなんてもってのほか - いつGoogle Playが使えなくなってもおかしくない
これをアテにしてFireタブレットを買うのは全くおすすめしない
- Fireタブレットの保証が無効になる可能性が高い
ただし修理に出す前にGoogle Playを消せば、Amazonには分からないと思われる - セキュリティ上の危険は無い
- Google Play以外にもアプリストアがある
こういった内容を書きました。
これらを押さえると、ネットに氾濫する「インストールは自己責任で」が真の意味で分かって頂けると思います。
さて、FireタブレットにGoogle Playを入れるか否か?
インストールの判断は自己責任でお願いしますw
では、よいFireライフを(^O^)/