こんにちは。不可思議絵の具です。
WordPressが使える「無料のレンタルサーバー」を紹介します。
- 「はてな」や「ライブドア」などの無料ブログサービスを使っているけど、「WordPress」というモノの方が自由度が高いらしいから使ってみたい
- 初めてWordPressを使うので無料で試してみたい
- レンタルサーバーにとにかくお金を掛けたくない
こういった方々に向けて書きました。
無料&高カスタマイズ性の美味しい所取り
=無料レンタルサーバー
Webサイトを始めたての頃・・・
まだあまりWebサイト作りに本気とは言えない。
だからタダで始めて様子を見たい。
けれど、もしヒットしてしまった時に備えて運営がしっかりしている所を選びたい…。
こういう思いは誰しもあります。
私も最初はそうでした。
そして、どうにか無料で始められないか色々調べるものです。
無料でWebサイトを始めるのに一番手っ取り早いのは、「はてな」「ライブドア」「FC2」などの『無料ブログサービス』を使うことですが、万人が無難に使えるように作られていますから、デザインなどのカスタマイズ性に限度があります。
その点、『無料レンタルサーバー』はブログ専用ではないので、カスタマイズ性の高いWordPressが使えますし、無料配布されているアクセス解析や掲示板などのPHP(CGI)ツールも追加できます。
元々ある程度IT知識があったり、無料ブログサービスを使っていて物足りなくなったら、無料レンタルサーバーを検討すると良いでしょう。
紹介基準
レンタルサーバーの無料サービス自体は、海外や個人運営のものも含めると結構ありますが、小さいところだとサーバーのスペックに余裕がありませんので、サイト内容の審査が厳しかったり、突然のサービス終了やアカウント削除の危険があります。
そこで、下記4条件を満たす無料レンタルサーバーに厳選しました。
- 日本の企業が運営している
(安全) - 運営の歴史が長い
(安心) - 審査不要で利用開始できる
(手軽) - 現在のWebサイト作成では必須と言って過言ではないWordPressが使える
(便利)
普通に皆が求めそうな条件ではありますが、この条件を満たす無料レンタルサーバーは、現在では片手で数えるほどしかありません。
十年ほど前であれば、もっと色々ありましたが、今ではほぼ淘汰されてしまいました。
無料でサービスを提供するということは、それだけ企業体力が必要ということなのでしょう。
今、このご時世に生き残っているだけで運営が相当しっかりしていると考えて良いです。
なお、広告が付かない無料レンタルサーバーは残念ながらありませんでした。
WordPressが使える無料レンタルサーバーの一覧
前述の厳しい条件を満たす、無料レンタルサーバーは以下のとおりです。
個人的なオススメ順に並べています。
各項目をクリックすると詳細に飛びます。
エックスドメイン(WordPressコース)
有料レンタルサーバー【エックスサーバー】も運営するエックスサーバー株式会社の無料レンタルサーバー。
ドメイン契約のオマケという位置づけですが、ドメイン契約者でなくても無料で使えます。
ドメイン契約者は独自ドメインを使え、ディスク容量などが拡張されます。
広告について
サーバーは3種類あり、用途は以下のとおりです。
種類 | 用途 | 広告 | |
---|---|---|---|
1 | HTML サーバー |
HTMLのみのサイト | 3ヶ月間更新が無い時に限り、スマホ・タブレットにのみ表示 |
2 | PHP/MySQL サーバー |
WordPress以外にPHPアプリも使うサイト | スマホ・タブレットにのみ表示 |
3 | WordPress サーバー |
WordPressだけを使うサイト | スマホ・タブレットにのみ表示 |
広告はスマホ・タブレットでのアクセスに限り表示されます。
HTMLサーバーの場合は頻繁に更新すれば全く広告が表示されません。
残念ながらドメイン契約者であっても広告は外せません(※)が、内容としてはスターサーバーに次いで良心的だと思います。
※…広告無しはエックスサーバーを使ってくれ、ということ
HTMLファイルだけのサイトなら「HTMLサーバー」、アクセス解析や掲示板のスクリプトも使うなら「PHP/MySQLサーバー」、WordPressとプラグインで事足りるなら「WordPressサーバー」が良いと思います。
スペックについて
恐らくですが、「HTMLサーバー」「PHP/MySQLサーバー」は【エックスサーバー】、「WordPressサーバー」は【wpX Speed 】のインフラを共用しているものと思われます。
URL | http://サーバーID.サーバー名.xdomain.com/ | ||||
---|---|---|---|---|---|
広告 | ディスク容量 | 転送量制限 | 独自ドメイン | 独自SSL | WordPress |
あり | 2GB (拡張時:5GB) |
1GB/日 | 5個 (拡張時:10個) |
○ | 5個 (拡張時:10個) |
対応言語 | DB | メール | 商用 | アフィリエイト | アダルト |
PHP 5, 7 | MySQL 5個 | ○ | ○ | ○ | × |
※表の内容はWordPressコースのもの
※エックスドメインで独自ドメインを取得すると容量などが拡張
XREA
「エクスリア」と読みます。
有料レンタルサーバーの【CORESERVER.JP】や、ドメイン登録サービスの【バリュードメイン】などを運営するGMOデジロック株式会社の無料レンタルサーバー。
何と言っても機能が充実しているのが特徴で、
- HTTP/2対応
- WordPressに加え、PythonやRubyに対応
- SSH利用可能
- 独自ドメイン利用可能
- 独自SSL利用可能
などなど、下手な有料レンタルサーバーが裸足で逃げ出す高機能です。
特に昨今話題のWeb高速化技術、HTTP/2(>関連記事)が使えるのはココだけです。
言語などの自由度も高いので、自分でプログラムを作りたい人にとっても嬉しいはず。
障害・メンテナンス情報が逐一更新されており、丁寧に運営されています。
広告について
広告は画面上部に自動で表示されます。(≫参考)
メールにも広告が挿入されます。
有料版の「XREA Plus」にすれば広告が表示されなくなります。
まずは無料で始めて有料の「Plus」に切り替えるのも良いですし、有料化したときの移設作業が面倒なら、最初から「Plus」で始めても良いと思います。
(月々200円程度と、有料サーバーの中でも格安の部類)
スペックについて
恐らくですが【CORESERVER.JP】とインフラを共有しており、運用・保守の面でも安心です。
URL | http://アカウント名.サーバー名.xrea.com/ | ||||
---|---|---|---|---|---|
広告 | ディスク容量 | 転送量制限 | 独自ドメイン | 独自SSL | WordPress |
あり | 1GB | 1GB/日 | 10個 | ○ | 1個 (頑張れば10個) |
対応言語 | DB | メール | 商用 | アフィリエイト | アダルト |
Perl PHP 5, 7 Ruby Python 2, 3 |
MySQL…1個 PostgreSQL…1個 SQLite |
○ | ○ | ○ | × |
前述しましたが、無料でこのスペックは破格です。
WordPressだけで考えると、ディスク容量・DB数が上回る「Xserverドメイン 」の方がオススメなのですが、こちらはPython・Ruby言語に対応している上にSSHが使えるので、自分でWebサービスを作る方には最安・最強のスタートアップ環境になるでしょう。
MySQLは1個なのでWordPressも1個が理想の使い方ですが、テーブルの接頭辞を変えて10個インストールすれば、独自ドメイン10個を全てWordPressサイトにすることもできるでしょう。 (ただし、管理上は全くオススメできません!)
有料版にすると、ディスク容量・転送量制限・DB数が拡張されます。
スターサーバー(フリープラン)
ネットオウル株式会社が運営する無料レンタルサーバー。
ネットオウルのサービスは以前は[無料…ウェブクロウ][格安…ミニバード][ワンコイン…ファイアバード][高機能…クローバー]と、価格帯別にブランド展開されていましたが、全て「スターサーバー」に統合されました。
その中で無料で使えるのが「フリープラン」になります。
広告について
フリープランにも3種類あり、用途は以下のとおりです。
種類 | 用途 | 広告 | |
---|---|---|---|
1 | フリー | HTMLのみのサイト 容量2GB |
一切なし |
2 | フリー 容量追加 |
HTMLのみのサイト 容量4GB |
スマホにのみ表示 |
3 | フリー PHP+MySQL |
WordPressを使うサイト 容量2GB |
スマホにのみ表示 |
体系はエックスドメインに似ておりますが更に良心的で、「フリー」プランであれば広告は全く表示されません。
ただし、WordPressを使うのであれば「PHP+MySQL」プランを選ばなければなりません。
(スマホでのみ画面下部に広告表示)
更新手続きが必要(2018/11/29追記)
2018/11/27のサービス改定で、3ヶ月ごとの更新手続きが必要になりました。
期限切れが近付くとメールで連絡してくれるので、真面目にサイト運営しているなら問題はありませんが、手間が増えることは否めません。
ただ、同時にディスク容量も2倍に増量されたので、「ちゃんと運営してくれれば応えますよ」というメッセージも感じます。
スペックについて
URL | 不明 | ||||
---|---|---|---|---|---|
広告 | ディスク容量 | 転送量制限 | 独自ドメイン | 独自SSL | WordPress |
あり | 2GB | 不明 | 1個 | × | 1個 |
対応言語 | DB | メール | 商用 | アフィリエイト | アダルト |
PHP 5, 7 | MySQL 1個 | ✕ | ○ | ○ | × |
まとめ
以上、WordPressが使える無料レンタルサーバーの一覧でした。
無料のレンタルサーバーは基本的に広告収入で運営されているので、ほとんどの場合広告の掲載が義務付けられています。
広告を意図的に隠したり削除すると予告なくサービスを停止されることがあります。
また、ほぼ例外なく有料サーバーに比べてディスク容量や転送量などの制限が厳しいです。
(薄利なので1台のサーバーに沢山のサイトを詰め込まなければならない)
したがって、本気のWebサイトには向いていません。
無料レンタルサーバーは「様子見」や「有料サーバーを探すまでの仮置き場」など、割り切って使うことを前提に考えましょう。
こういった制限がガマンできない場合は、有料のレンタルサーバーを借りたほうが良いです。
月100円程度でも十分立派なスペックの物を借りることができますから、是非検討してみてください。
ストレスフリー感半端ないですよ(^^)
例えば、WordPress専用の有料レンタルサーバーなら、WordPressの高カスタマイズ性を享受しつつ、無料ブログ並みの手軽さでブログを公開できます。
WordPressを複数立ち上げたり(複数のブログを持つ)、アクセス解析や掲示板等のツールを入れるつもりなら、通常の有料レンタルサーバーが良いでしょう。
↓は「独自SSL~」とタイトルが付いていますが、通常の有料レンタルサーバーのオススメ一覧として読んでも全く問題ありません。
今回紹介した無料レンタルサーバーは、全て独自ドメインを使えます。
独自ドメインを使うと「借り物くささ」が無くなりますし、将来的に有料サーバーに引っ越してもURLを変えずに済みます。
検索エンジンの評価(SEO)的にもとても重要です。
ドメイン名の命名のコツ、どのドメイン業者を選ぶと良いかは👇をご覧ください。
その他、このようなレンタルサーバーのまとめ記事もありますので、こちらもどうぞ。
では(^O^)/