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本記事は旧型(2017年版:第7世代)の内容ですのでご注意ください。
当時の記録のために、あえて過去記事を残しております。
こんにちは。不可思議絵の具です。
Fire HD 10を買いました!
私、活字本はFire 7、漫画本はFire HD 8という使い分けでやってるんですけど、雑誌は段組みされているから字が小さくて、Fire HD 8でも少々画面サイズが足りないんですよね。
プライムビデオをフルHD画質で観たいというのもあり、Fire HD 10を買い増しました。
Fire HD 10を実際に使う中で気付いた点をレビューしますので、Fire HD 10のことが気になっている方は、ぜひご覧ください(^O^)/
↓の商品ページを見ながら、この記事を読むと分かりやすいと思います。
「そもそも『Fireタブレット』って何?」という方は
をご覧ください。
スペックと特徴
まずはFire HD 10の詳細スペックを。
スペック表
画面サイズ | 10インチ IPSパネル ノングレア |
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---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
解像度 | 1,920 x 1,200 (224 ppi) | ||||||||
色 | ブラックのみ | ||||||||
プロセッサ | クアッドコア(1.8GHz×2+1.4GHz×2 )
|
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RAM | 2GB | ||||||||
Fire OS バージョン |
5.3.3 | ||||||||
Android OS バージョン |
5.1.1 | ||||||||
内部 ストレージ |
32GB (使用可能領域 約25.4GB) または 64GB (使用可能領域 約54.1GB) |
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外部 ストレージ |
microSD 256GBまで対応(SDXC) | ||||||||
Wi-Fi | あり 802.11 a/b/g/n/ac(デュアルバンド) |
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SIM | なし | ||||||||
Bluetooth | あり(4.1 LE) 外部音量コントロールOK A2DPステレオヘッドホンOK キーボードOK |
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オーディオ | デュアルステレオスピーカー Dolby Atmosあり マイク |
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カメラ | フロント 30万画素/VGA画質 リア 200万画素/HD画質 |
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位置情報 | GPSなし Wi-Fi経由の位置情報サービス |
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センサー | 加速度計 環境光センサー マルチタッチ数:5点 |
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バッテリー | 10時間 | ||||||||
サイズ | 262 x 159 x 9.8mm | ||||||||
重量 | 500g | ||||||||
付属品 | USB2.0ケーブル 9W電源充電器 スターターガイド |
情報ソース Fire HD 10の商品ページ(Amazon)
情報ソース Fireタブレット端末の仕様(Amazon)
特徴
他のサイズに比べて明らかに高性能
10インチの大画面にフルHD画質(1,920 x 1,200)を美しく表示するため、他のサイズ(Fire 7 / Fire HD 8)に比べ、CPU・メモリ・内蔵ストレージ容量が大幅に強化されています。
単純にスペックで見たコストパフォーマンスではFire HD 10が一番良いでしょう。
ジャンプ AnTuTuベンチマークの結果
関連記事 【Fire HD 8】と【Fire HD 10】の違い
スマートスピーカー「Echo Show」のように使える
2019年3月26日、AmazonはFire HD 10に「Show Mode」を追加したと発表しました。
これによりディスプレイ付スマートスピーカー「Echo Show」と同等の使い方ができるようになりました。
音声を拾うマイクの精度、スピーカーの音質など専用機を超えられない面もあるかもしれませんが、
- 2.7万円のEcho Showの機能を1.6万円で試せる
- Echo Showと違いバッテリー付きなので外でも使える
というのは大きな魅力です。
また2019年4月現在、Show ModeがFire HD 10にしか積まれていないのも、Fire 7やFire HD 8に対して大きなアドバンテージがあります。
Wi-Fi専用、GPSが付いていない
本機は基本的にAmazonプライムに囲い込むために設計されたマシンです。
SIMカードが挿せない、GPSが付いていないなど、Amazonプライムに不要な機能はバッサリと切り捨てられていますから、注意が必要です。
Fire HD 10の弱点は↓の記事にまとめておりますので、あわせてご覧ください。
逆に、SIMもGPSも要らないと割り切れる人にとってはコスパ最強と言えます。
価格の詳細
本体価格
容量 | 32GB | 64GB |
---|---|---|
通常価格 (2019/4/22時点) |
15,980円 | 19,980円 |
サイバーマンデー特価 (参考:2018年セール時) |
9,980円 | 13,780円 |
Fire 7の通常価格が大体6,000円~、Fire HD 8の通常価格が大体9,000円~ですから、Fireタブレット同士で比較すると結構いい値段するように感じますが、実は他社製品と比べると通常価格の時点で格安です。
例えば今の10インチサイズの売れ筋で言うと、「Huawei MediaPad M3 Lite 10」は大体1万円高、「Apple iPad Wi-Fi 32GB」だと大体2.3万円高になってしまいます。
他社製品にはGPSが付いているなど良い所があるので単純比較はできませんが、Amazonプライムコンテンツを中心に使うなら、高コスパマシンであることは間違いありません。
延長保証料金付きの価格
私は「壊れたら新品を買い直せばいい」という考え方なので、延長保証は付けていません。
さらに言うと、メーカー保証の期間がFire 7とFire HD 8は90日なのに対し、Fire HD 10は1年で十分長いです。
しかし結構いい値段しますので、保証を付けておきたい方もおられることでしょう。
標準で1年間のメーカー保証が付いていますが、1~3年の延長保証を付けることができます。
内容は以下のとおりです。
- 突発的事故(落下・水濡れ)で代替機に交換
- 自然故障で代替機に交換
- バッテリー劣化で1度だけ代替機に交換
- 落下や水濡れなどの事故故障も1度だけ代替機に交換
- 保証開始から60日以内なら解約可能(保証未使用に限る)
- 専用のコールセンターで24時間年中無休で受付
メーカー保証は「初期不良」だけが対象ですが、延長保証だと「突発的事故」「バッテリー劣化」に対応でき、代替機を出してくれます。
延長保証を付けた場合の価格表です。
保証期間 | 延長保証料 | 延長保証付き価格 | |
---|---|---|---|
32GB | 64GB | ||
1年 (メーカー保障) |
0円 内容 | 15,980円 | 19,980円 |
1年 | 2,690円 内容 | 18,670円 | 22,670円 |
2年 | 3,480円 内容 | 19,460円 | 23,460円 |
3年 | 4,380円 内容 | 20,360円 | 24,360円 |
※価格は2018/04/22時点
本体保証(自然故障のへの対応)が1年もありますので、延長保証を付けても最初の1年は突発的事故への対応だけ強化されるというイメージで捉えるとよいです。
バッテリー交換のことを考えると、せっかく延長保証を付けるなら、2年以上掛けることを強くオススメします。
なお、本体購入時に延長保証を付けていなくても、購入から30日以内であれば申し込みできます。
実物レビュー
では、実物レビュー行きます!
付属品
本体は簡単な紙パックに入っており、スーパーの棚に吊り下げて売っていそうな勢いです。
付属品は下記5点でした。
- Fire HD 10 本体
- USB ACアダプタ(5V 1.5A)
- USBケーブル(1m)
- 保証書
- スタートガイド
他のサイズのFireと違い、ACアダプタが一回り大きいです。
ちなみに、Fire 7 / Fire HD 8用のアダプタも、充電時間は伸びますが使えます。
セットアップはとても簡単
初めて電源を入れると、「Fireへようこそ」という初期設定画面が表示されます。
利用言語を選び、Wi-Fiを設定をするだけで自動的にAmazonアカウントが設定され、即利用できます。
ただし、Wi-Fi通信の設定ですが、残念ながらこの段階ではWPSボタンによる簡単セットアップが使えず、無線アクセスポイントのパスワード入力が必要になります。
入力が面倒ならWi-Fi通信の設定をスキップして初期設定を終わらせたあと、WPSで設定することをオススメします。
持ちやすさは?
中身を取り出したときの第一声は「うおっ、でかっ!」でしたw
大人の男の手でも、もはや片手で握るのは厳しいです。
重いこともあり、基本的に「お盆持ち」になります。
汚いオッサンの手ばかりで大変恐縮ですm(_ _)m
片手で持てなくはないですが、大きさはノートパソコン級です。
重量も500gあり、ズッシリで、もはやFire 7やFire HD 8のような手軽さはないです。
持つとしても両手で。基本的に置いて使うものだと思ったほうが良いです。
立て掛けのできるカバーやスタンドの購入を強くオススメします。
アームを買えば完璧な寝そべラー端末に!?
私はよく仰向けに寝そべって両手で掴んで雑誌を読みますが、結構良い筋トレになりますw
腕が柱になるので、腕の部分はキツくありませんが、親指の付け根で重量を支えるので、親指でのページめくりや拡大操作がやりにくく、親指が崩壊寸前になりますw
寝落ちして顔の上に落としたら相当痛いことでしょうwww
ベッドをお使いの方はクリップ付きのアームスタンドを使うことをオススメします。
逆に言うと、これさえあれば廃人まっしぐらですねクォレハ…!
試してはいませんが、リモコン系のBluetoothマウス(スティック付きで片手操作できる的なやつ)も買えば、布団から手を出す必要さえなくなり、完全無欠の廃人ライフが送れてしまうのではないでしょうか…(;´∀`)
サイズ感は下記写真をご覧ください。
写真があまりに下手くそなので、暗く写っているどころか、こいつの画面の鮮明さを全く表現できておりません。すみません。
文庫本と比較
デカさが際立ちますね。
本物の文庫本を見開いたように読めます。
漫画本と比較
横幅は、ちょうど漫画本2冊分です。
実際に漫画を表示させた時のサイズ感としては実物の2/3くらいでしょうか。
見開きで表示させても、セリフを読むのに問題はありません。
雑誌と比較
雑誌よりは、一回り小さいです。
比率は大きく変わらないので、雑誌の単ページなら実物と変わらない感じで読めますよ。
他のFireと比較
左から順に、Fire 7、Fire HD 8、Fire HD 10です。
重ねるとこのような感じになります。
気になる人は液晶保護フィルムを貼りましょう。
画質は?
Fire 7、Fire HD 8と比べ解像度が高いので、表示がクッキリしています。
また、個体差かもしれませんが、他の機種の最大輝度に比べて明るく感じます。
動画:十分な画質で迫力あり
さすが、最大サイズだけあり動画を見るのに十分なサイズです。
画面も大きいので、動画を見るならFire HD 10がダントツで一番ですね。
フルHD動画が表示できるので、対応ソフトだとシャープに映ります。
漫画:縦向きでも横向きでも余白あり
画面が十分大きいので、余裕で漫画を見開き表示できます。
セリフも全く問題なく読めます。
残念なのは画面の比率が16:10なので、縦に向けても横に向けても、必ず余白が発生してしまうことです。
活字本:余白なしで読める
活字本は無駄な余白なく読むことができます。
Fire HD 10で活字本を読むシチュエーションはあまりないのかな、と思っていましたが、いやいや、字が大きく読めるので目が悪い人に意外とイイんじゃないでしょうか?
余白や字の大きさを調整できますので、
目の良い人は見通し良く、
目の悪い人は文庫本の実物よりも大きな文字で読むことができます。
処理速度は?
CPUとしてはFire全シリーズの中で最高スペックの物が搭載されており、他のFireに比べ明らかにヌルヌル・サクサクで操作できます。
AnTuTuベンチマークの結果
AnTuTuベンチマーク(v6.2.7)のスコアは61604でした。
3D | 10386 |
---|---|
UX | 24018 |
CPU | 20836 |
RAM | 6364 |
合計 | 61604 |
ちなみに、各サイズの結果は以下のとおりです。
機種 | AnTuTuスコア | 対Fire HD 10比 |
---|---|---|
Fire HD 10 | 61604 | 100% |
Fire HD 8 | 35210 | 57% |
Fire 7 | 25507 | 41% |
こうしてみるとFire HD 10は別格であることが良く分かります。
他のサイズの倍くらい処理能力が高いです。
音質は?
Fire HD 8と同じDolby Atmos付きのステレオスピーカーが積まれており、床に置いたときの臨場感は十分です。
バッテリー容量は?
バッテリーは公称で10時間持ちます。
Fire HD 8(12時間)に比べれば若干劣りますが、必要十分な電池持ちです。
…って、おい! Fire 7(8時間)より持つやんか! どういうこと???www
家で寝る前に充電するペースで十分に間に合うでしょう。
自分の使い方なら、2日に1度、(忘れてなければ)寝る前にコンセントに差しておく程度の感覚で間に合っています。
カメラは?
完全にオマケです。
背面は200万画素(HD画質)、自撮り用は30万画素(VGA画質)です。
ぱっと見は良いのですが、拡大してみると粗やノイズが目立ちます。
ビデオ通話や二次元バーコードを撮るための最低程度の物と割り切りましょう。
内部ストレージは?
32GBタイプと64GBタイプがあり、32GB分の差額は4,000円です。
(16GBあたりの差額に直すと、Fire HD 8と同じく2,000円)
なお、64GBはFireタブレットシリーズ中、唯一選べる最大の容量です。
大容量命で選ぶならFire HD 10一択になります。
私は家でしか使わず、動画を持ち運ぶ必要が無いので32GBタイプで十分と判断しましたが、例えば「車の後部座席に設置して子供にアニメを見せる」、みたいな使い方であれば少しでも本体容量が大きい方が良いです。
フルHD動画だと32GBで約5時間、64GBで約10時間入ります。
容量が足りなくなったらmicro SDカードを挿せば256GB(動画で約40時間)まで増設できます。
インターフェイスは?
どうにもピンぼけして上手く撮れないので写真をFire HD 10の商品ページから拝借しています。
上面
入出力は上面に集中しており、本体上面にmicroUSBとイヤホンジャックがあります。
イヤホンジャックが上にあるのは自分は好きですね。
イヤホンを差してカバンから縦向きに出し入れしやすい。
マイクもありますのでビデオ通話に利用できます。
表面・裏面
本体右側面にmicroSDメモリーカードスロットがあります。
最大256GBまでのものを挿すことができます。
ステレオスピーカーは右側面にあり、横向きに立てかけたときに底面または上面に位置する形になります。
(一般的なケースに入れると底面にスピーカーが来ます)
床に音が反射して広がりを持つよう、うまい具合に配置されていると思います。
テレビ出力は工夫が必要
Fire 7にはHDMI端子が無いので、HDMIケーブルで直接テレビにつなぐ事はできませんが、テレビ側にFire TV Stick/Chromecast/Apple TVなどの無線アダプターがあれば、無線でテレビ出力できます。
私はFire TV Stickを使ってテレビに映しています。
Amazonプライムとの相性
ホーム画面で左右にスワイプするだけでプライムビデオ(映画)、Kindle(書籍・漫画)、プライムミュージック(音楽)にアクセスできますので、即座にコンテンツを楽しむことができます。
まさにプライム会員に向けて最適化されたタブレットと言えるでしょう。
Fireタブレットを有効活用するにはAmazonプライムへの入会は必須と言って良いです。
アプリの品揃え
アプリの品揃えは全く駄目です。
誰でも知ってるレベルの有名所ならありますが、マイナーなものだと、ほぼ無いです。
有名アプリの偽物が多く、本物であってもバージョンアップせず放置されていたりします。
Google Playストアを別途インストールすればその辺の不便は解消されます。
まとめ
Fire HD 8と、どっちが良いんだろう?
家に置いて使うのが中心であれば、断然Fire HD 10をオススメします。
数千円の価格差は確かにありますが、それを上回る性能差があります。
詳細は下記の記事でご確認ください。
ノートパソコンを買うほどではない人にも向いている
画面が10インチと大きいので、別売のBluetoothキーボードやマウスと組み合わせれば、簡単なノートパソコンの代わりになるでしょう。
例えばこんな物。
ポメラみたいな文書入力が主な作業のイメージですね。
ポータブルビデオプレーヤーとして最適
Fire HD 10の最も活きる使い道は、大画面・大容量を活かした「ポータブルビデオプレーヤー」でしょう。
10インチの画面は動画を見るのに十分なサイズですし、内蔵のステレオスピーカーの音も悪くないです。
ケースやスタンドと組み合わせて、リビングに、台所に、寝室にと自由な場所に設置してプライムビデオを観ることができます。
(防水ではないので風呂場では使えないのが残念)
パソコンに詳しい方であれば、ハードディスクに録り貯めたテレビ番組をDLNA経由で見たり、VPN経由で自宅に接続して出先で観たりといった使い方も面白いでしょう。
nasneを持っていれば、同じことがもっと簡単に実現できそうです。
では(^O^)/