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本記事は旧型(2017年版・第7世代)の内容ですのでご注意ください。
当時の記録のために、あえて過去記事を残しております。
こんにちは。不可思議絵の具です。
先日のサイバーマンデーで、調子に乗ってFire 7を買ってしまいました。
激安だからね、仕方ないね。
もっぱら、電子書籍リーダーとして使っています。
先に告白しますが、私、Fire 7のことを正直ナメてました。
元々Fire HD 8を持っていたのでなおさら、「こんな1インチしかサイズが違わない上にスペックも格落ちする機械、何のために売ってるんだよ?」くらいに思っていました。
しかし、この1インチ分の小ささと軽さ、これが絶妙なんですよ!
しばらく使って色々と見えてきましたので、実際に触っていて気づいた点を中心にレビューしたいと思います。
↓の商品ページを見ながら、この記事を読むと分かりやすいと思います。
「そもそもFireタブレットって何?」という方は
をご覧ください。
スペックは?
スペック表
画面サイズ | 7インチ IPSパネル ノングレア |
---|---|
解像度 | 1024 x 600 (171 ppi) HD画質(1280×720)ではないので注意! |
色 | ブラックのみ |
プロセッサ |
クアッドコア1.3GHz |
RAM | 1GB |
Fire OS バージョン |
5.3.3 |
Android OS バージョン |
5.1.1 |
内部 ストレージ |
8GB(使用可能領域 約4.5GB) または 16GB(使用可能領域 約11.6GB) |
外部 ストレージ |
microSD 256GBまで対応(SDXC) |
Wi-Fi | あり デュアルバンド a/b/g/n |
SIM | なし |
Bluetooth | あり(4.1 LE) 外部音量コントロールOK A2DPステレオヘッドホンOK キーボードOK |
オーディオ | モノラルスピーカー Dolby Atmosなし マイク |
カメラ | フロント 30万画素/VGA画質 リア 200万画素/HD画質 |
位置情報 | GPSなし Wi-Fi経由の位置情報サービス |
センサー | 加速度計 環境光センサーなし |
バッテリー | 8時間 |
サイズ | 192 x 115 x 9.6mm |
重量 | 295g |
付属品 | USB2.0ケーブル 5W電源充電器 スターターガイド |
Fire 7の弱点
本機は基本的にAmazonプライムに囲い込むために設計されたマシンです。
基本的に、Amazonプライムに必要とされない機能は他のAndroid端末と違いバッサリと切り捨てられていますので、注意が必要です。
HD画質ではない
Fire 7以外のサイズの機種には「HD」の名が冠されているのはお気づきでしょうか?
8インチサイズの物は【Fire “HD” 8】、10インチサイズの物は【Fire “HD” 10】です。
これは、画面がHD画質(横1280ドット・縦720ドット)以上あることを意味しています。
一方【Fire 7】はHD画質を満たしていない(横1024ドット・縦600ドット)ので「HD」の名が冠されていません。
残念ながら映像のキメの細かさではFire HD 8やFire HD 10に劣ります。
SIMカードは挿せない
無線通信はWi-Fiのみで、SIMカードスロットはありません。
家の外でネットに繋ぐにはスマホやポケットルーターでテザリングするか、Wi-Fiスポットのあるお店に行く必要があります。
あるいは、必要なデータはあらかじめSDカードにダウンロードしておきます。
GPSが無い
GPSが無いので位置情報をルアルタイムに取得できません。
よって、カーナビには使えません。
同じく位置ゲーの「Ingress」や「Pokémon GO」も無理でしょう。
WiFiベースの位置検出はありますので、
- 現在地を考慮した検索結果を表示
- マップを現在地にする
くらいはできます。
平凡だが、とにかく安い
特に特出した点はありません。
性能的なスペックは平凡ですし、これといって尖った特徴もありません。
上記のような弱点もあります。
しかし、とにかく安いです。激安です。
通常価格でも5,980円で買えますので、
「タブレットを初めて買うので、どんなものか試してみたい」
「雑に日常利用できるタブレットがほしい」
「Kindleより汎用的に使える読書端末が欲しい」
といった方にもってこいです。
価格の詳細
本体価格
容量 | 8GB | 16GB |
---|---|---|
通常価格 | 5,980円 | 7,980円 |
サイバーマンデー特価 (参考:2017年セール時) |
3,480円 | 5,480円 |
自分は8GBタイプをサイバーマンデーの時に3,480円で買いましたが、とはいえ標準価格の時点でめちゃくちゃ安いんですよ。
中古品かよ!?って値段です。
もはや、そこら辺のゲームソフトより安いし、CDアルバム2枚分と変わらない値段です。
なのにこれだけでネットができて、本や漫画が読めて、映画も見れて、音楽も聴ける…。
圧倒的コストパフォーマンス!
すごい時代になったものです。
保証料金付きの価格
私はこの端末は完全に使い捨てと割り切っていますので、保証は付けていません。
この値段なら、新型が出たらセールのときに新品を買い増しすればいいと思っています。
しかし手頃なサイズ感から、お子さんに持たせることをお考えの方もおられることでしょう。
その場合、子供というものは想像の斜め上のの壊し方をする生き物ですので、延長保証を付けることを検討してもいいかもしれません。
標準で90日のメーカー保証が付いていますが、1~3年の延長保証を付けることができます。
内容は以下のとおりです。
- 突発的故障(落下・水濡れ)で代替機に交換
- 自然故障で代替機に交換
- バッテリー劣化で1度だけ代替機に交換
- 落下や水濡れなどの事故故障も1度だけ代替機に交換
- 保証開始から60日以内なら解約可能(保証未使用に限る)
- 専用のコールセンターで24時間年中無休で受付
延長保証を付けた場合の価格表です。
保証期間 | 延長保証料 | 延長保証付き価格 | |
---|---|---|---|
8GB | 16GB | ||
90日 (標準) |
0円 内容 | 5,980円 | 7,980円 |
1年 | 1,380円 内容 | 7,360円 | 9,360円 |
2年 | 1,780円 内容 | 7,760円 | 9,760円 |
3年 | 2,380円 内容 | 8,360円 | 10,360円 |
実物レビュー
付属品
本体は簡単な紙パックに入っており、スーパーの棚に吊り下げて売っていそうな勢いです。
付属品は下記5点でした。
- Fire 7 本体
- USB ACアダプタ(5V 1A)
- USBケーブル(1m)
- 保証書
- スタートガイド
セットアップはとても簡単
初めて電源を入れると、「Fireへようこそ」という初期設定画面が表示されます。
ここで通信の設定をすると、自動的にAmazonアカウントが設定され、即使用することができます。
…のはずなのですが、今回はなぜか初期設定画面が表示されませんでした(T_T)
その場合は自分で初期設定します。
また、Wi-FiのSSIDやパスワードを入力するのが面倒な方はWPS(WiFiかんたん接続)で設定することをおすすめします。
その場合、通信設定はスキップし、あとでWi-Fi設定する形になります。
持ちやすさは?:
片手で持てるのでカバー無しもアリ
片手で握りやすいサイズ感
Fire HD 8は大人の男の手のひらでも握りきれない幅がありましたが、Fire 7はもう少し小ぶりなのでしっかりと握ることができます。
重量も軽い(295g)ので、スマホ持ち?しても親指の付け根が痛くなることはありません。
強いていうと画面の額縁がもう少し太ければ良いかなあとは思うのですが(親指が画面に掛かりそうで気になる)、格好悪さとのトレードオフなので仕方ないかな…?
漫画本サイズなのでバッグ・カバンに入れやすい
大きさは漫画の単行本に近いです。
高さはほぼ一緒で、幅は漫画本のほうが少し大きい。
文庫本よりは一回り大きい。
Fire HD 8よりは一回り小さい。
薄さは、ほぼ変わりません。
画質は?:
漫画を読むには厳しいか。活字本なら十分
漫画:縦向きでも横向きでも余白あり
解像度うんぬん以前に、画面が小さいので単ページ表示でないとセリフが読みづらいです。
基本的には単ページ表示で、場合によっては拡大する見かたになります。
そして、縦に向けても、横に向けても余白が発生します。
ちょっと、もったいない感じ。
活字本:余白なしで読める
活字本は無駄な余白無しで読むことができますし、読みやすさも十分です。
なお、余白の大きさや文字の大きさ・書体は変更できます。
「カラー版Kindle」的な使い方がオススメ
漫画や雑誌ではサイズ不足感は否めませんが、小説などの活字本では実用十分です。
手頃なサイズと価格ですので、通勤・通学での読書のお供にとても向いていると思います。
Kindleは電子ペーパーなので軽くて表示が美しいのですが、読書しかできません。
一方、Fire 7は読書的にはソコソコの性能かもしれませんが、なんでもできます。
特に雑誌を色付きで読めるのは大きなアドバンテージです。
「本は読むけど、Kindleを買うほど本の虫ではない…」という方にちょうどよいでしょう。
処理速度は?:
少々物足りないが本を読むには十分
ハッキリ言って「サクサク動く」とはお世辞にも言えません。
サクサク感を重視する方はFire HD 8を断然オススメします。
関連記事 Fire 7とFire HD 8の違い
ちなみに、サクサク感をFireの中で大ざっぱに順位付けすると、こんな感じです。
Fire HD 10 > Fire HD 8 >> Fire 7
メモリ容量が少ない
メモリが1GBしかありませんので、ブラウザーでタブを3つも開けばモッサリしてきます。
Google Playは入りますが、モッサリする時が増えるのでオススメしません。
(Google Playは常駐アプリなのでメモリの空きが減る)
待ち時間の見せ方がヘタ
これはFire 7だけの問題では無いのですが、Amazon製アプリは全般的に待ち時間の見せ方がヘタで、これがFire 7の「遅い」感を強調してしまっており、本当にもったいないです。
ホーム画面だけならサクサク動きます。
しかし、本を見ましょう、映画を見ましょうと項目をタップしたとき、
・・・(無言)
という感じの無反応時間が何をするにもあります。
アクションに対する反応が何もないので、
「んっ?うまくタップできなかったのかな?」と思って
タップしてたら、やっと開いた
というような動きをすることが多々あり、率直に言ってイライラします。
(昔のカーナビか?)
タップのし過ぎで、しまいには、本は既に借りた状態になったけど実際はダウンロード出来ていないとか、訳の分からんエラーが出たりと、散々です。
この辺、見せ方が本当にヘタだなと思います。
iPad辺りだったら、押したボタンの色が変わるとか、処理中のクルクルが出るとか、画面がフェードイン・アウトして切り替わるとか、「待っていると感じさせない」演出をふんだんに盛り込んで誤魔化していることでしょう。
実にもったいない…。
一度、本などが表示されれば、その操作に対する反応(フリック等)は全く問題ないのですが、とにかく読み込みの鈍臭さが際立っており、イライラポイント満載です。
AnTuTuベンチマークの結果
AnTuTuベンチマーク(v6.2.7)のスコアは25507でした。
3D表示はカクカクでした。
Fire HD 8は35210でしたので、3分の2程度の性能となります。
ちなみに、各サイズの結果は以下のとおりです。
機種 | AnTuTuスコア | 対Fire 7比 |
---|---|---|
Fire 7 | 25507 | 100% |
Fire HD 8 | 35210 | 138% |
Fire HD 10 | 61604 | 241% |
処理速度の物足りなさは数字にハッキリ表れていました。
単機能に絞って使えば全く問題ない
……とまあ、ここまで散々こき下ろしましたが、
読書のみ
音楽のみ
動画のみ
ブラウザーで同時に開くのは1~2ページ程度にする
と、欲張らなければ(同時にやることを絞れば)、どの機能も十分に動作します。
動画や音楽が途切れたりカクついたりすることはありませんし、読書のページめくりがモタついたりすることはありません。
欲張らずに、単機能に絞れば全く問題ありません。
音質は?:
モノラルスピーカーなのが実に残念
スピーカーは背面に1つ。モノラルスピーカーです。
ここはケチらなくても良かったんじゃないかい…?
ステレオスピーカーだったら、プライムミュージック専用プレーヤーとしても使い勝手が良かっただろうに…。
少々、残念です。
ただし、ヘッドフォンジャックとBluetoothはありますので、
ポータブルBluetoothスピーカーで聴く
車のナビに接続して大画面音楽プレーヤーとして使う
といった使い方はできます。
バッテリー容量は?
バッテリーは公称で8時間持ちます。
外でぶっ続けで使うにしても、8時間はかなりの時間です。
家で寝る前に充電するペースで十分に間に合うでしょう。
自分の使い方なら、2日に1度、(忘れてなければ)寝る前にコンセントに差しておく程度の感覚で間に合っています。
カメラは?
完全にオマケです。
背面は200万画素(HD画質)、自撮り用は30万画素(VGA画質)です。
ぱっと見は良いのですが、拡大してみると粗やノイズが目立ちます。
ビデオ通話や二次元バーコードを撮るための最低程度の物と割り切りましょう。
内部ストレージは?
8GBタイプと16GBタイプがあり、8GB分の差額は2,000円です。
Fire HD 8であれば、16GB分の差額が2,000円であることを考えると割高です。
きょうび、32GBのSDカードが2,000円も出せば買えますので、8GBタイプを買っておいて、不足を感じたら増設で十分間に合います(最大256GBまで増設可能)。
インターフェイスは?
どうにもピンぼけして上手く撮れないので写真をFire 7の商品ページから拝借しています。
上面
入出力は上面に集中しており、本体上面にmicroUSBとイヤホンジャックがあります。
イヤホンジャックが上にあるのはイイですね。
イヤホンを差してカバンから縦向きに出し入れしやすい。
マイクも一応ありますが、上にあるので…通話的にはどうなんでしょう?声届くのかな?
上下ひっくり返せばマイクが下に来ますが…それもどうなんだろう?
表面・裏面
本体右側面にmicroSDメモリーカードスロットがあります。
また、本体裏側の右下にモノラルスピーカーがあります。
左手持ちの場合に手のひらで隠されて音がこもらないようにという配慮なのだと思います。
テレビ出力は工夫が必要
Fire 7にはHDMI端子が無いので、HDMIケーブルで直接テレビにつなぐ事はできませんが、テレビ側にFire TV Stick/Chromecast/Apple TVなどの無線アダプターがあれば、無線でテレビ出力できます。
私はFire TV Stickを使ってテレビに映しています。
詳細は下記の記事を参照ください。
Amazonプライムとの相性
(↑イメージ。画像をスワイプ・クリックすると気になる部分が見れます)
ホーム画面で左右にスワイプするだけでプライムビデオ(映画)、Kindle(書籍・漫画)、プライムミュージック(音楽)にアクセスできますので、即座にコンテンツを楽しむことができます。
まさにAmazonプライム会員に向けて最適化されたタブレットと言えるでしょう。
「Amazonプライムって何?」という方は下記の記事を参照ください。
アプリの品揃え
Amazonアプリストアの品揃えは全く駄目です。
有名所ならありますが、マイナーなものだと、ほぼ無いです。
有名アプリの偽物が多く、本物であってもバージョンアップせず放置されていたりします。
Google Playストアを入れれば品揃えの問題は解消しますが、Fire 7はメモリが少ないのでGoogle Play開発者サービスが常駐する負担が大きく、動きがモッサリすることが多くなりますので、あまりオススメしません。
Amazonアプリストアのアプリで事足りるなら、無理して入れないほうが良いです。
「最終手段」程度に留めておいたほうが良いでしょう。
Amazonアプリストアに自分が使いたいアプリがあるか、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
まとめ
Fire HD 8と、どっちが良いんだろう?
この記事をお読みになっている方は、
Fire 7とFire HD 8のどちらを買ったほうが良いんだろう
という点が一番の関心事だと(私は勝手に)思っています。
たった1インチの差ですからね。
そんな方は↓のFire 7とFire HD 8の比較記事をご覧ください。
ハッキリ言って、スペックだけで見るとFire HD 8の完勝で、Fire 7を買う意味を薄く感じてしまいます。
Fire 7にはFire 7の良さがある
しかし、実際にFire 7を手に持ってると考えがガラリと変わりました。
Fire 7にはFire 7の良さがありました。
「電子書籍を読む端末」という観点で見たときには、Fire HD 8は片手でずっと持つには重すぎました。
バンカーリングをつけたり、取っ手付きのカバーを付けたりすればかなり違ってきますが、それでもずっと手に持っておくには重いです。
Fire HD 8はどちらかと言うと、布団で、トイレで、炊事場で、ソファーに転がって……家の中で持ち運べるディスプレイとしての使い道が活きると感じます。
Kindleでは物足りない人に最適
外に持ち運ぶ……特に通勤電車の中で立って本を読むというシチュエーションを考えたとき、Fire 7の手頃なサイズと軽さこそ持ち運びにもってこいだなと感じました。
液晶カバーくらいは貼ったほうが良いかもしれませんが、裸でポイッとカバンに入れて、ヒョイッと取り出して本を読む。
安いから雑に扱える。
雑に扱えるから、そばにいつでも持てる。使える。
これがFire 7の活きる使い道だなと強く感じました。
「読書」のみに絞り込むと、特化したKindleの方が良いのですが、
通勤時、時には動画を観たい事があるでしょう。
ヘッドホンで音楽を聴きながら本を読みたいこともあるでしょう。
雑誌をカラーで読みたいこともあるでしょう。
昼休みに撮りためたビデオを観たいこともあるでしょう。
こういうマルチな使い方ができるのがFire 7の強みです。
ちょっと欲張りなKindleとして使いたい方にこそ、Fire 7はピッタリはまります。
では(^O^)/