この記事は2017年版(旧型)のレビューです。
記録の観点から残しておりますが、最新版のレビューは↓をご覧ください。
こんにちは。不可思議絵の具です。
Prime Dayセールで半額の時にAmazonのFire HD 8タブレットを買いました!
手にとってみないと分からない部分を中心にレビューしますので、Fire HD 8が気になっている方は是非読んで下さい!
↓の商品ページを見ながら、この記事を読むと分かりやすいと思います。
スペックは?
スペック表
まずはFire HD 8のスペックです。
ディスプレイ |
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色 | ブラックのみ | ||||||||
プロセッサ | クアッドコア 1.3GHz
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RAM (内蔵メモリ) |
1.5GB | ||||||||
OS | Fire OS 5.3.3 (Android 5.1.1ベース) |
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内部ストレージ | 16GB(使用可能領域 約11.1GB) または 32GB(使用可能領域 約25.3GB) ※8GB / 64GBタイプは無し |
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外部ストレージ | microSD 256GBまで(SDXC) | ||||||||
Wi-Fi (無線LAN) |
シングルアンテナ デュアルバンド 802.11 a/b/g/n ※ac未対応 暗号化:WEP/WPA/WPA2に対応 アドホックモード非対応 |
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SIMスロット | なし (3G/LTE未対応) | ||||||||
Bluetooth | あり(4.1 LE) 外部音量コントロールOK A2DPステレオヘッドホンOK キーボードOK |
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オーディオ | デュアルステレオスピーカー(Dolby Atmos) ヘッドホン端子(3.5 mmステレオジャック) マイク |
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カメラ | フロント:30万画素(VGA画質) リア:200万画素(HD画質) |
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位置情報 | GPSなし Wi-Fi経由の位置情報サービス |
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センサー | 加速度計 環境光センサー マルチタッチ数:10点 |
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バッテリー | 12時間 | ||||||||
サイズ | 214 x 128 x 9.7mm | ||||||||
重量 | 369g | ||||||||
付属品 | USB2.0ケーブル 5W電源充電器 スターターガイド |
情報ソース Fire HD 8の商品ページ (Amazon)
情報ソース Fireタブレット端末の仕様 (Amazon)
スペック的には典型的な格安タブレットです。
平凡で、特に優れた点もありません。
…が、他社製品では絶対にこのスペックと値段では買えません。
値段的には市場破壊レベルの激安です。
他社Androidタブレットで同スペックとなれば、倍額以上になるでしょう。
- Amazonプライムに必要な機能にのみ絞ってコストダウン
- Amazonプライムに囲い込むための戦略的な値段設定
これらが絡み合うことで、この値段で買うことができます。
Fireタブレットの良い所・悪い所(出来ること・出来ないこと)は別記事にまとめていますのであわせてご覧ください。
他のFireタブレットとの違い
2018年版(第8世代)との違いは?
2018年版はSDカード容量とフロント(自撮り用)カメラが強化されました。
これが別に重要ではないなら、型落ちで安くなった2017年版は大いにアリでしょう。
詳細はこの記事をご覧ください。
2016年版(第6世代)との違いは?
2017年版はSDカード容量が増量しました。
しかし、サイズが大きく・重くなり、ジャイロスコープがなくなりました。
詳細はこの記事をご覧ください。
Fire 7との違いは?
2017年版Fire 7との違いを知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
Fire HD 10との違いは?
2017年版Fire HD 10との違いを知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
価格は?
本体価格
通常価格は16GBタイプで8,980円、32GBタイプで10,980円です(2018/06/14時点)。
たま~に、3,000円位の値引きがありますが、それがいつあるかは分かりません。
容量 | 16GB | 32GB |
---|---|---|
通常価格 | 8,980円 | 10,980円 |
(参考)2017年セール特価 (サイバーマンデー・プライムデー) |
5,980円 | 7,980円 |
※通常価格は2018/06/14時点
通常価格の時点で十分安いので、買いたいと思ったときが買いどきでしょう。
例えば、売れ筋でスペックが近い8インチの「HUAWEI MediaPad T3」だと、安くても15,000円位はします(OS新しい、CPU0.1GHz速い、メモリ0.5G多い、GPS付いてる、Google Play入ってる等の優位性はありますが)。
同じく8インチの「iPad Mini 4」は、45,000円以上で圧倒的に高いです(性能も圧倒的に上だけど)。
ですので、Amazon利用が前提の端末ですが、その上で自分の欲しい機能が満たされていればとてもコスパの良い端末だと思いますよ。
関連記事 Fireタブレット セール価格履歴表
保証料金付きの価格
90日のメーカー保証が付いていますが、1~3年の延長保証を付けることもできます。
保証期間 | 延長保証料 | 延長保証付き価格 | |
---|---|---|---|
16GB | 32GB | ||
90日 (メーカー保障) |
0円 内容 | 8,980円 | 10,980円 |
1年 | 1,680円 内容 | 10,660円 | 12,660円 |
2年 | 2,160円 内容 | 11,140円 | 13,140円 |
3年 | 2,780円 内容 | 11,760円 | 13,760円 |
※価格は2018/06/14時点
内容は以下の通りです。
- 突発的故障(落下・水濡れ)で代替機に交換
- 自然故障で代替機に交換
- バッテリー劣化で1度だけ代替機に交換
- 落下や水濡れなどの事故故障も1度だけ代替機に交換
- 60日以内なら解約可能(保証未使用に限る)
メーカー保証では「初期不良」にしか対応できませんが、延長保証を付けると「突発的故障」と「バッテリー劣化」に対応できます。
私の場合、使うのは大人ですし、本体がもともと安いので使い捨てと割り切り、延長保証は付けませんでした(バッテリーがヘタったら新型を買うつもり)。
しかし、お子さんに持たせる場合には付けておいたほうが良いかもしれません。
実物レビュー!
では、実物レビュー行きます!
付属品
面白いパッケージですね~。
吊り下げ袋に入っています。
小売店での販売も視野に入れられているのでしょうか?
内容は5点。
- Fire HD 8 本体
- USB ACアダプタ(5V 1A)
- USBケーブル(1m)
- 保証書
- スタートガイド
でした。
セットアップはとても簡単
購入後初めて電源を入れると「Fireへようこそ」画面が表示されます。
まずは言語を選択。
次に「WiFiに接続」画面が表示されます。
自分はパスワードを入力するのが面倒だったのでここはスキップして、後でWPS(WiFiかんたん接続)で設定しました。
関連記事 Amazon FireのWi-FiをWPSで設定する方法
初期設定はこれだけでした。
AmazonのIDとパスワードは買ったときから本体に入力されているので、WiFiにつなげばすぐにプライムビデオなどを使えました。
超簡単で便利!
そのほか、「買ったらすぐにやっておきたい設定」を下記の記事にまとめましたので、Fire HD 8を購入したときは、こちらも併せてご確認ください!
持ちやすさは?
大きさは?
8インチは実際に見ると結構大きいです。
映画とか漫画とか全然見れます。
漫画は見開きで読めなくはないけど、単ページ表示のほうが良いですね。
縦持ちは、大人の男の手で何とかギリギリ掴めるくらい。
女性やお子さんは両手で持たないと無理ですね。
重量が369gとズッシリ重いので、男性でもずっと片手で持っておくのは辛いでしょう。
また、片手で持つと筐体の角が親指の根本に食い込むので痛いです。
何かしらカバーを付けたほうが良いと思います(→関連記事)。
重さは?
先程も書きましたが、369gは男性でも片手で持ち続けるには辛い重さです。
両手なら別段何ともないのですが…。
「寝そべってタブレットを片手に読書でも…」という用途をメインに考えている方は、より軽い軽いFire 7(295g)やKindle(161g)の方が良いでしょう。
アームを使う手もあります。
スタンドカバー必須
重いので、とにかく長時間は持っていられません。
特に映画を見るにはつらいです。
スタンドカバーやアームは絶対にあったほうが良いです。
たまらず、高いですが純正品のスタンドカバーを買いました。
ただ、この純正品はスグレモノで、横向きだけでなく縦向きでも使え、蓋を閉めるだけで画面をスリープにできます。デザインも悪くないです。
質感もシッカリしていました。
詳細はこちらの記事をご覧ください。
純正品以外のカバーをお探しの場合はこちらの記事をご覧ください。
処理速度は?
全く問題ありません。
フリックやスクロールも感度良くサクサク動くので全くストレスが無いです。
ただ値段相応ですので、本格的にバリバリの3DゲームなんかをやりたいならiPadを買ったほうが良いでしょう。
AnTuTuベンチマーク結果
AnTuTuベンチマーク(v6.2.7)のスコアは35210でした。
ベンチマーク内の3D表示はカクカクです。
3D | 3620 |
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UX | 13820 |
CPU | 12414 |
RAM | 5356 |
合計 | 35210 |
とはいえ、デレステくらいだったら普通にプレイできましたよ。
音質は?
Fire HD 8にはステレオスピーカーが搭載されています。
また、「Dolby Atmos」なる技術により迫力ある音質を生み出すとのこと。
プライムミュージックで色々聴いてみましたが、ステレオスピーカーの音質は思った以上に良く、小さなスピーカーで再生しているとは思えないほど、音に広がりを感じられました。
音量を大きくしても音割れしないのでBluetoothスピーカーなしでも普通に使えます。
キッチンカウンターに置いて、プライムミュージックを流しっぱなしにしながら皿洗いなんかをやってます。
外付けのBluetoothスピーカーは確かに音質が良いですが、接続が面倒くさいです。
外付けスピーカー不要で、サクッとソコソコの音質で聴けるのは意外な収穫でした。
画質は?
比較対象が手持ちのXperiaスマホなので仕方ないのかもしれませんが、全体に黄色っぽく、色の鮮やかさもイマイチ、文字や線の輪郭もなんかボケてて、精細さに欠けます。
とはいえ価格が何倍も違うXperiaとの比較ですから、そこは仕方のないところだと思います。
初めてのタブレットがこれなら、全く気にならないですよ。
指紋が付きやすいので、気になる方は保護フィルムを貼ることをおすすめします。
保護フィルムの一覧はコチラの記事をご覧ください。
バッテリー容量は?
バッテリーは公称で12時間持ちます。
時々調べ物のために使ったり、1時間くらい音楽を流しっぱなしにするような使い方で、3日持ちました。
これだけ持ってくれるなら、あまり充電に神経質にならずに済みそうです。
カメラは?
カメラはハッキリ言ってオマケ程度です。
リアが200万画素(HD画質)、フロントが30万画素(VGA画質)。
精細さに欠け、色の加工がどぎつく感じます。
スナップ写真でも厳しい感じ。
ただ、タブレットで写真を撮るわけではないので、こんなもので良いかなと思います。
タブレットなら二次元バーコードが撮れれば十分だし、その性能は十二分にあります。
内部ストレージは?
内部ストレージの容量は16GBと32GBの2タイプありますが、差額が2,000円だったし、アプリを沢山入れたいし、内部ストレージは後から追加できないし…ってことで32GBタイプを買いました。
外部ストレージ(microSD)は256GBまで対応していますので、増設の容量は十分です。
インターフェイスは?
インターフェイスは
- microUSB
- microSDメモリーカードスロット
- イヤホンジャック
で実にシンプル。
とはいえ、格安タブレットとしてはこんなものでしょう。
まだ試していませんが、microUSBはUSB OTGに対応していて、キーボードやマウスを接続できるようです。
その他、キーボード・マウス・スピーカーなどの周辺機器はBluetooth(ブルートゥース)で無線接続することになります。
HDMI端子が無いので、テレビ出力には工夫が必要
Fire HD 8にはHDMI端子が無いので、HDMIケーブルで直接テレビにつなぐ事はできませんが、テレビ側にFire TV Stick/Chromecast/Apple TVなどの無線アダプターがあれば、無線でテレビ出力できます。
私はFire TV Stick経由でテレビに映しています。
詳細は下記の記事を参照ください。
Amazonプライムと相性が良い
さすがはAmazonのタブレットです。
ホーム画面で左右にスワイプするだけでプライムビデオ(映画)、Kindle(書籍・漫画)、プライムミュージック(音楽)にアクセスできますので、即座にコンテンツを楽しむことができます。
まさにプライム会員に向けて最適化されたタブレットと言えるでしょう。
関連記事 Amazonプライムとは?
パソコンだと電源を入れて、待って、ブラウザーを開いてブックマークを開いて…と手間がかかるところが、Fireだと電源を入れたらホーム画面がサクッと開き、プライム特典コンテンツに即アクセスできるのが気に入っています。
アプリの品揃えは?
Amazonアプリストアの品揃えは全く駄目です。
有名所なら、かろうじてありますが、マイナーなものだと、ほぼ無いです。
LINEさえ置いていないのにはビックリとしました。
品揃えの貧弱さはGoogle Playストアを別途インストールすればカバーできます。
具体的なインストール方法は下記の記事を参照ください。
まとめ
Fire HD 8には2つの側面があります。
1つ目は、Amazonコンテンツのポータブル再生機。
2つ目は、格安Androidタブレット。
これらを求める方には最強のコストパフォーマンスマシンであると言えます。
側面その1:Amazonコンテンツのポータブル再生機
「Amazonコンテンツのポータブル再生機」と捉えると、プライム会員の最高のパートナーになってくれると思います。
8インチは一人で見るのに最適な大きさですし、解像度も過不足ありません。
漫画は見開きで見られますし、映画も十分迫力あります。
スピーカーもそのまま使える音質ですので、映画や音楽の気軽な再生にもってこいです。
- ベッドで寝っ転がりながら
- ベッドにアームで取り付けて、寝たきりダメ人間製造機に
- ジップロックに入れてお風呂場で映画を見る
- 電池持ちも良いので、旅先やキャンプ先で
いろんな所で活躍してくれると思います。
自分は車中泊を良くやるので、車で映画とラジオ(Radiko)が楽しみです。
Fire HD 8を最大限活用するにはAmazonプライムへの入会を強くオススメします。
Amazonプライムについては下記記事を参照ください。
側面その2:格安Androidタブレット
「格安Androidタブレット」として捉えると、やはりコスパが良いです。
スペックこそ平凡ですが、同じインチ数の他の製品に比べて半額くらいの安さです。
まあ、「中華タブレットを」「秋葉原で」「特価セールのときに買う」って感じで頑張れば対抗できそうですが、保証や品質に不安があります。
(数年前、中華タブが一ヶ月も持たずに壊れた苦い思い出が…)
その点、Amazonタブレットは保証がちゃんと付いていて、全世界規模で販売されるもので品質管理も十分、ユーザーが多いので改造・改善のノウハウも沢山揃う。
自分はどちらかと言うとこちらの目的で買いましたので、まずはGoogle Playストアを入れて普通に使って、いずれはrootを取ってMOD ROMを入れて遊びたいと思ってます。
もちろんGPSが付いていない、Wi-Fiでしか使えないという弱点もありますので、色んな場所で仕事に・プライベートにタブレットを活用、という用途には不向きですが、家で寝っ転がりながら気軽にネットを見るという用途には最高の相棒になってくれます。
では(^O^)/